地震・台風が客足と営業に影響

日本フードサービス協会(JF)は2018年9月外食産業市場動向調査を発表した。

全体の合計は、客単価がやや上昇したが、客数は前年並み。売上高も3.0%増。店舗数は前年並みとなった。

客数は焼き肉FRとその他FFSなどで前年を上回った一方、その他の業態、喫茶、パブ・ビアホール、居酒屋、和風FR、持ち帰り米飯/回転寿司、洋風FR、洋風FFSで前年を下回った。

売上高が前年を上回ったのは、その他FFS、焼き肉FR、和風FFSだった。

JFでは「9月は、北海道胆振東部地震や二度の台風上陸など自然災害に見舞われ、休業や営業短縮を余儀なくされた店舗が少なくなかった。とくに近畿や首都圏の交通機関の計画運休により大消費地の客足にも影響したが、前年より土日祝日数が2日多い曜日周りから、全体の客数は100.2%とわずかだが前年を上回った。売上は、価格改定や各社各様のキャンペーン、季節メニューの訴求等により客単価の上昇が続いており、103.0%と25カ月連続して前年を上回った」としている。

事業所数(n=199)、店舗数(n=36,602)
全体 売上高 店舗数 客数 客単価
合計 103.0% 100.3% 100.2% 102.7%

ファストフード

ファストフードの合計は、客単価が3.0%上昇したが、客数はやや増。売上高も4.1%増。店舗数は前年並みとなった。

洋風は、客単価が4.8%上昇して、客数は減少傾向ながら前年並み。売上高は4.3%増。店舗数は減少傾向ながら前年並みとなった。

和風は、客単価がやや上昇したが、客数は3.4%増。売上高も6.1%増と非常に好調。店舗数はやや増加した。

麺類は、客単価が下降傾向ながら前年並みに推移して、客数は前年並み。売上高は減少傾向ながら前年並み。店舗数はやや増加した。

持ち帰り米飯/回転寿司は、客単価が3.9%上昇して、客数はやや減。売上高はやや増。店舗数は3.2%減少した。

その他は、客単価がやや上昇したが、客数は6.5%増と好調。売上高も8.2%増と非常に好調。店舗数は減少傾向ながら前年並みとなった。

事業所数(n=60)、店舗数(n=20,086)
ファストフード 売上高 店舗数 客数 客単価
合計 104.1% 100.1% 101.1% 103.0%
洋風 104.3% 99.7% 99.5% 104.8%
和風 106.1% 101.2% 103.4% 102.6%
麺類 99.8% 102.1% 100.3% 99.5%
持ち帰り米飯/回転寿司 102.7% 96.8% 98.9% 103.9%
その他 108.2% 99.5% 106.5% 101.6%

ファミリーレストラン

ファミリーレストランの合計は、客単価がやや上昇したが、客数は前年並み。売上高もやや増。店舗数は前年並みとなった。

洋風は、客単価がやや上昇して、客数は減少傾向ながら前年並み。売上高はやや増。店舗数は前年並みとなった。

和風は、客単価がやや上昇して、客数はやや減。売上高は前年並み。店舗数は減少傾向ながら前年並みとなった。

中華は、客単価が前年並みに推移したが、客数は4.1%増。売上高も4.4%増。店舗数はやや増加した。

焼き肉は、客単価が下降傾向ながら前年並みに推移して、客数は7.4%増と好調。売上高も6.5%増と非常に好調。店舗数は前年並みとなった。

事業所数(n=52)、店舗数(n=9,778)
ファミリーレストラン 売上高 店舗数 客数 客単価
合計 102.8% 100.6% 100.4% 102.4%
洋風 102.4% 100.3% 99.5% 102.9%
和風 100.3% 99.6% 98.3% 102.0%
中華 104.4% 102.5% 104.1% 100.3%
焼き肉 106.5% 100.9% 107.4% 99.2%

パブ・居酒屋

パブ・ビアホールは、客単価がやや下降したが、客数は3.3%減。売上高も4.7%減。店舗数は前年並みとなった。

居酒屋は、客単価が前年並みに推移して、客数はやや減。売上高もやや減。店舗数は減少傾向ながら前年並みとなった。

事業所数(n=33)、店舗数(n=2,381)
パブ・居酒屋 売上高 店舗数 客数 客単価
合計 97.0% 99.9% 97.0% 100.0%
パブ・ビアホール 95.3% 100.0% 96.7% 98.6%
居酒屋 97.5% 99.9% 97.1% 100.4%

ディナーレストラン

ディナーレストランの合計は、客単価が前年並みに推移したが、客数はやや増。売上高もやや増。店舗数はやや減少した。

事業所数(n=26)、店舗数(n=1,010)
ディナーレストラン 売上高 店舗数 客数 客単価
合計 102.7% 98.5% 101.8% 100.8%

喫茶

喫茶の合計は、客単価がやや上昇して、客数は3.8%減。売上高もやや減。店舗数はやや増加した。

事業所数(n=14)、店舗数(n=2,059)
喫茶 売上高 店舗数 客数 客単価
合計 98.0% 101.2% 96.2% 101.8%

その他

事業所数(n=14)、店舗数(n=1,288)
その他 売上高 店舗数 客数 客単価
合計 104.2% 102.6% 94.4% 110.4%

●日本フードサービス協会
http://www.jfnet.or.jp/data/data_c.html