天候に恵まれ土日中心に好調

日本フードサービス協会(JF)は2018年3月外食産業市場動向調査を発表した。

全体の合計は、客単価がやや上昇したが、客数は3.0%増。売上高も4.6%増。店舗数は前年並みとなった。

焼き肉ファミリーレストランが客数、売上高ともに2桁増と好調だった。ファストフードでは洋風、和風ともに客単価の上昇と客数の増加が見られた。

居酒屋は客数、売上高ともに前年割れとなった。

JFでは「3月は、土曜日が1日多い曜日周りに加え、後半に気温が上昇し暖かい日が続いたことから、桜の開花が早まり、土日を中心に客足が伸び、全体の客数は103.0%、全体売上は104.6%と19カ月連続して前年を上回った」としている。

その他ファストフードは客単価が23.8%低下し客数が21.9%伸びるという異常値を示しているが、「『アイスクリーム』が携帯会社とのコラボキャンペーンにより、客数が大幅に伸び」(JF)たことによる。

事業所数(n=200)、店舗数(n=36,759)
全体 売上高 店舗数 客数 客単価
合計 104.6% 100.4% 103.0% 101.5%

ファストフード

ファストフードの合計は、客単価がやや上昇したが、客数は4.2%増。売上高も5.7%増と非常に好調。店舗数は前年並みとなった。

洋風は、客単価が4.4%上昇したが、客数は前年並み。売上高も5.2%増と非常に好調。店舗数は前年並みとなった。

和風は、客単価が3.7%上昇したが、客数はやや増。売上高も5.2%増と非常に好調。店舗数はやや増加した。

麺類は、客単価がやや上昇したが、客数はやや増。売上高もやや増。店舗数はやや増加した。

持ち帰り米飯/回転寿司は、客単価がやや上昇して、客数は減少傾向ながら前年並み。売上高はやや増。店舗数はやや減少した。

その他は、客単価が23.8%下降と2桁大幅ダウンして、客数は59.9%の2桁大幅増。売上高も21.9%増と2桁の大幅増となった。店舗数はやや減少した。

事業所数(n=59)、店舗数(n=20,571)
ファストフード 売上高 店舗数 客数 客単価
合計 105.7% 100.4% 104.2% 101.4%
洋風 105.2% 100.0% 100.8% 104.4%
和風 105.2% 101.0% 101.5% 103.7%
麺類 102.6% 102.8% 101.4% 101.1%
持ち帰り米飯/回転寿司 102.5% 98.9% 99.8% 102.8%
その他 121.9% 99.0% 159.9% 76.2%

ファミリーレストラン

ファミリーレストランの合計は、客単価がやや上昇したが、客数はやや増。売上高も4.2%増。店舗数はやや増加した。

洋風は、客単価がやや上昇したが、客数は前年並み。売上高もやや増。店舗数は前年並みとなった。

和風は、客単価が前年並みに推移したが、客数は前年並み。売上高もやや増。店舗数は前年並みとなった。

中華は、客単価が前年並みに推移したが、客数は5.9%増と好調。売上高も6.5%増と非常に好調。店舗数はやや増加した。

焼き肉は、客単価が前年並みに推移したが、客数は10.6%の2桁大幅増。売上高も11.4%増と2桁の大幅増となった。店舗数はやや増加した。

事業所数(n=52)、店舗数(n=9,187)
ファミリーレストラン 売上高 店舗数 客数 客単価
合計 104.2% 101.1% 102.2% 102.0%
洋風 102.7% 100.7% 100.9% 101.9%
和風 101.0% 100.2% 100.5% 100.5%
中華 106.5% 102.8% 105.9% 100.6%
焼き肉 111.4% 101.9% 110.6% 100.7%

パブ・居酒屋

パブ・ビアホールは、客単価が下降傾向ながら前年並みに推移して、客数は前年並み。売上高は減少傾向ながら前年並み。店舗数は前年並みとなった。

居酒屋は、客単価が前年並みに推移して、客数は3.1%減。売上高もやや減。店舗数は5.1%減と大きく減少した。

事業所数(n=33)、店舗数(n=2,467)
パブ・居酒屋 売上高 店舗数 客数 客単価
合計 98.0% 95.6% 97.7% 100.2%
パブ・ビアホール 99.9% 100.3% 100.4% 99.5%
居酒屋 97.5% 94.9% 96.9% 100.6%

ディナーレストラン

ディナーレストランの合計は、客単価が前年並みに推移したが、客数は3.9%増。売上高も4.6%増。店舗数はやや減少した。

事業所数(n=26)、店舗数(n=1,002)
ディナーレストラン 売上高 店舗数 客数 客単価
合計 104.6% 97.9% 103.9% 100.7%

喫茶

喫茶の合計は、客単価がやや上昇したが、客数は前年並み。売上高もやや増。店舗数はやや増加した。

事業所数(n=16)、店舗数(n=2,229)
喫茶 売上高 店舗数 客数 客単価
合計 102.4% 102.0% 100.1% 102.3%

その他

事業所数(n=14)、店舗数(n=1,303)
その他 売上高 店舗数 客数 客単価
合計 107.8% 103.7% 97.9% 110.1%

●日本フードサービス協会
http://www.jfnet.or.jp/data/data_c.html