スクラップ奏功で居酒屋回復

日本フードサービス協会（JF）は2017年5月外食産業市場動向調査を発表した。

全体の合計は、客単価が前年並みに推移したが、客数はやや増。売上高もやや増。店舗数は前年並みとなった。

焼き肉を除くファミリーレストラン各業態とファストフードの持ち帰り米飯／回転寿司が、軒並み客数と売上高が前年割れの結果。その他ファストフードも客数が前年割れ。

洋風ファストフード、パブ・ビアレストランは客数が5％以上伸びて好調。

居酒屋は客数、客単価、売上高がほぼ前年並みで、連続前年割れ記録を2017年4月までの61カ月で終止符を打った。JFでは「店舗整理が奏功し」としている。

事業所数（n=190）、店舗数（n=33,825）
全体	売上高	店舗数	客数	客単価
合計	102.2％	100.6％	102.1％	100.1％

ファストフードの合計は、客単価が前年並みに推移したが、客数は3.0％増。売上高も3.5％増。店舗数は前年並みとなった。

洋風は、客単価が下降傾向ながら前年並みに推移して、客数は5.2％増と好調。売上高も4.6％増。店舗数は減少傾向ながら前年並みとなった。

和風は、客単価がやや上昇したが、客数はやや増。売上高も3.8％増。店舗数はやや増加した。

麺類は、客単価がやや上昇したが、客数は4.3％増。売上高も5.7％増と非常に好調。店舗数は4.1％増となった。

持ち帰り米飯／回転寿司は、客単価がやや上昇して、客数はやや減。売上高もやや減。店舗数はやや減少した。

その他は、客単価がやや上昇して、客数はやや減。売上高は前年並み。店舗数は前年並みとなった。

事業所数（n=52）、店舗数（n=17,496）
ファストフード	売上高	店舗数	客数	客単価
合計	103.5％	100.9％	103.0％	100.5％
洋風	104.6％	99.3％	105.2％	99.5％
和風	103.8％	102.0％	101.5％	102.3％
麺類	105.7％	104.1％	104.3％	101.3％
持ち帰り米飯／回転寿司	98.9％	98.9％	97.1％	101.9％
その他	100.5％	100.9％	98.9％	101.6％

ファミリーレストランの合計は、客単価がやや上昇して、客数はやや減。売上高も減少傾向ながら前年並み。店舗数は前年並みとなった。

洋風は、客単価が前年並みに推移して、客数は減少傾向ながら前年並み。売上高も減少傾向ながら前年並み。店舗数は前年並みとなった。

和風は、客単価が前年並みに推移して、客数はやや減。売上高もやや減。店舗数はやや減少した。

中華は、客単価がやや上昇して、客数はやや減。売上高も減少傾向ながら前年並み。店舗数はやや増加した。

焼き肉は、客単価が前年並みに推移したが、客数は4.3％増。売上高も4.6％増。店舗数はやや増加した。

事業所数（n=52）、店舗数（n=9,732）
ファミリーレストラン	売上高	店舗数	客数	客単価
合計	99.9％	100.4％	99.0％	101.0％
洋風	99.6％	100.3％	99.2％	100.4％
和風	98.0％	98.9％	97.4％	100.6％
中華	99.8％	101.4％	98.3％	101.5％
焼き肉	104.6％	102.6％	104.3％	100.3％

パブ・ビアホールは、客単価がやや下降して、客数は6.5％増と好調。売上高も4.2％増。店舗数は4.4％増となった。

居酒屋は、客単価が前年並みに推移したが、客数は前年並み。売上高も前年並み。店舗数は5.0％減と大きく減少した。

事業所数（n=34）、店舗数（n=2,274）
パブ・居酒屋	売上高	店舗数	客数	客単価
合計	101.2％	96.3％	101.8％	99.4％
パブ・ビアホール	104.2％	104.4％	106.5％	97.8％
居酒屋	100.5％	95.0％	100.2％	100.2％

ディナーレストランの合計は、客単価が下降傾向ながら前年並みに推移して、客数は4.3％増。売上高も3.6％増。店舗数は3.3％増となった。

事業所数（n=28）、店舗数（n=1,041）
ディナーレストラン	売上高	店舗数	客数	客単価
合計	103.6％	103.3％	104.3％	99.3％

喫茶の合計は、客単価がやや上昇したが、客数はやや増。売上高も3.7％増。店舗数はやや増加した。

事業所数（n=12）、店舗数（n=2,111）
喫茶	売上高	店舗数	客数	客単価
合計	103.7％	101.3％	101.9％	101.8％

事業所数（n=12）、店舗数（n=1,171）
その他	売上高	店舗数	客数	客単価
合計	105.3％	102.0％	112.8％	93.4％