日本フードサービス協会(JF)は外食産業市場動向調査の2014年年間結果を発表した。
全体の合計は、客単価がやや上昇して、客数はやや減。売上高も減少傾向ながら前年並み。店舗数は前年並みとなった。
ファミリーレストラン、ディナーレストラン、喫茶、その他は3年連続して前年クリア。とくにファミリーレストランは客数、客単価、店舗数ともに3年連続前年クリア。
パブ・居酒屋は6年連続、ファストフード2年連続の前年未達。
客数が前年をクリアし、かつ5%以上の売上高増を見たのは、ファストフード(FFS)では、和風FFS、麺類FFS、その他FFS。ファミリーレストランでは焼き肉。そしてその他の外食であった。
洋風FFSと居酒屋は客数、売上高とも5%以上減。持ち帰り米飯/回転寿司FFSも客数は5%以上減となった。
JFでは「2014年の外食需要は、前年からの景気回復傾向の中で4月の消費税増税直後は比較的堅調に推移したが、気候変動の影響からか天候不順の月が多く、2月は記録的な大雪、夏場は長雨・豪雨・台風などが続き、マイナス要因となった。また、7月には中国産鶏肉問題が起き、影響を受けた業種業態もあった」としている。
全体 | 売上高 | 店舗数 | 客数 | 客単価 |
---|---|---|---|---|
合計 | 99.8% | 100.5% | 97.1% | 102.7% |
ファストフード
ファストフードの合計は、客単価がやや上昇して、客数は4.2%減。売上高もやや減。店舗数は前年並みとなった。
洋風は、客単価がやや上昇して、客数は8.8%減と不調。売上高も7.0%減と不調。店舗数はやや減少した。
和風は、客単価が4.8%上昇したが、客数は前年並み。売上高も5.4%増と非常に好調。店舗数はやや増加した。
麺類は、客単価がやや上昇したが、客数は3.6%増。売上高も5.6%増と非常に好調。店舗数は3.6%増となった。
持ち帰り米飯/回転寿司は、客単価がやや上昇して、客数は5.3%減と不調。売上高も3.4%減。店舗数はやや減少した。
その他は、客単価がやや上昇したが、客数は3.8%増。売上高も6.2%増と非常に好調。店舗数はやや増加した。
ファストフード | 売上高 | 店舗数 | 客数 | 客単価 |
---|---|---|---|---|
合計 | 97.9% | 100.3% | 95.8% | 102.2% |
洋風 | 93.0% | 98.7% | 91.2% | 102.1% |
和風 | 105.4% | 101.0% | 100.6% | 104.8% |
麺類 | 105.6% | 103.6% | 103.6% | 102.0% |
持ち帰り米飯/回転寿司 | 96.6% | 97.7% | 94.7% | 102.0% |
その他 | 106.2% | 102.2% | 103.8% | 102.3% |
ファミリーレストラン
ファミリーレストランの合計は、客単価がやや上昇したが、客数は前年並み。売上高も3.2%増。店舗数はやや増加した。
洋風は、客単価がやや上昇して、客数は減少傾向ながら前年並み。売上高はやや増。店舗数はやや増加した。
和風は、客単価がやや上昇したが、客数はやや増。売上高も4.9%増。店舗数はやや増加した。
中華は、客単価がやや上昇して、客数は減少傾向ながら前年並み。売上高はやや増。店舗数はやや増加した。
焼き肉は、客単価が3.6%上昇したが、客数は4.7%増。売上高も8.4%増と非常に好調。店舗数はやや増加した。
ファミリーレストラン | 売上高 | 店舗数 | 客数 | 客単価 |
---|---|---|---|---|
合計 | 103.2% | 101.7% | 100.3% | 102.9% |
洋風 | 101.8% | 101.1% | 99.4% | 102.5% |
和風 | 104.9% | 102.8% | 102.5% | 102.3% |
中華 | 101.5% | 102.2% | 99.9% | 101.6% |
焼き肉 | 108.4% | 101.5% | 104.7% | 103.6% |
パブ・居酒屋
パブ・ビアホールは、客単価がやや下降して、客数はやや増。売上高も前年並み。店舗数はやや増加した。
居酒屋は、客単価が下降傾向ながら前年並みに推移したが、客数は5.4%減と不調。売上高も6.3%減と不調。店舗数は4.0%減少した。
パブ・居酒屋 | 売上高 | 店舗数 | 客数 | 客単価 |
---|---|---|---|---|
合計 | 95.0% | 96.8% | 96.3% | 98.7% |
パブ・ビアホール | 100.9% | 101.8% | 102.7% | 98.2% |
居酒屋 | 93.7% | 96.0% | 94.6% | 99.1% |
ディナーレストラン
ディナーレストランの合計は、客単価がやや上昇したが、客数はやや増。売上高も4.0%増。店舗数はやや増加した。
ディナーレストラン | 売上高 | 店舗数 | 客数 | 客単価 |
---|---|---|---|---|
合計 | 104.0% | 102.2% | 101.5% | 102.5% |
喫茶
喫茶の合計は、客単価が3.1%上昇して、客数はやや減。売上高は前年並み。店舗数は前年並みとなった。
喫茶 | 売上高 | 店舗数 | 客数 | 客単価 |
---|---|---|---|---|
合計 | 100.1% | 100.7% | 97.1% | 103.1% |
その他
その他 | 売上高 | 店舗数 | 客数 | 客単価 |
---|---|---|---|---|
合計 | 106.3% | 103.1% | 103.2% | 102.9% |
●日本フードサービス協会
http://www.jfnet.or.jp/