2月の外食市場全体は閏年の前年に達せず

日本フードサービス協会(JF)は2013年2月外食産業市場動向調査を発表した。

これによると、2月の外食市場は、客単価は低下傾向を示しながら、客数、売上高とも前年同期未達の結果となった。

JFでは、「営業日数が1日多い昨年の閏年」との対比があることと「日商ベースでは前年を上回るパフォーマンスの店が多かった」ことを指摘している。

事業所数(n=225)、店舗数(n=31,885)
全体 売上高 店舗数 客数 客単価
合計 98.7% 101.6% 97.6% 101.2%

ファストフード

全体では前年並みに推移したと言えるが、業種によって動向は全く異なる。

洋風は客単価をやや下げながら客数は7.2%減、売上高は8.2%減となった。JFでは「洋風は期間・曜日・時間帯等を限定した販促キャンペーンで好調だった店がある一方、そうした試みが直接結果に繋がらない店も」あったとしている。

和風は客単価を4.1%上げ、客数は5.5%減、売上高は1.6%の微減。JFでは「営業日数の減少や地方の悪天候などがマイナスに作用し、売上高は前年に及ばなかったが、日商ベースでは前年を上回った」としている。

麺類は客単価をやや下げ客数は11.4%の二桁増、売上高は9.4%増となった。

持ち帰り米飯/回転寿司はほぼ前年並みに推移した。

JFによると、その他ではアイスクリームが好調だった。

事業所数(n=60)、店舗数(n=16,907)
ファストフード 売上高 店舗数 客数 客単価
合計 96.4% 102.6% 96.5% 100.0%
洋風 91.8% 100.1% 92.8% 98.9%
和風 98.4% 104.2% 94.5% 104.1%
麺類 109.4% 110.3% 111.4% 98.1%
持ち帰り米飯/回転寿司 99.8% 99.1% 100.7% 99.1%
その他 102.0% 103.6% 102.1% 99.9%

ファミリーレストラン

洋風、和風、中華とも前年並みに推移したが、洋風は客数、売上高とも未達の結果。

焼肉は客単価はやや上げながら、客数13.1%、売上高15.7%とともに二桁増。前年は前々年より10%程度悪化の結果だったので、元の状態を取り戻していると見ることができる。

事業所数(n=62)、店舗数(n=9,887)
ファミリーレストラン 売上高 店舗数 客数 客単価
合計 102.4% 100.6% 100.4% 102.0%
洋風 99.6% 99.7% 99.0% 100.6%
和風 101.5% 101.2% 100.7% 100.8%
中華 102.7% 106.1% 101.8% 100.9%
焼き肉 115.7% 97.8% 113.1% 102.4%

パブ・居酒屋

パブ・ビアホールは客単価をやや下げ、客数は7.4%増、売上高は5.0%増。

居酒屋の客単価は前年並みながら、客数5.6%減、売上高5.1%減という結果。

事業所数(n=38)、店舗数(n=2,367)
パブ・居酒屋 売上高 店舗数 客数 客単価
合計 96.3% 100.2% 96.6% 99.7%
パブ・ビアホール 105.0% 103.2% 107.4% 97.8%
居酒屋 94.9% 99.8% 94.4% 100.6%

ディナーレストラン

ディナーレストランは客単価をやや下げ、客数、売上高とも前年をクリアした。

事業所数(n=31)、店舗数(n=433)
ディナーレストラン 売上高 店舗数 客数 客単価
合計 102.8% 99.3% 104.4% 98.5%

喫茶

喫茶は客単価はやや上げ、客数は3.4%減、売上高は2.4%減の結果。

事業所数(n=16)、店舗数(n=1,887)
喫茶 売上高 店舗数 客数 客単価
合計 97.6% 100.9% 96.0% 101.6%

その他

事業所数(n=18)、店舗数(n=404)
その他 売上高 店舗数 客数 客単価
合計 105.7% 102.8% 108.0% 97.8%

●日本フードサービス協会
http://www.jfnet.or.jp/