9月の外食市場は居酒屋等を除いて各業態とも前年をクリア

日本フードサービス協会(JF)は2012年9月外食産業市場動向調査を発表した。

外食産業全体では、客単価は前年並みで、売上高とも前年を上回る業種・業態が大勢を占めた。ただし、居酒屋は客数、売上高とも前年を下回った。一方焼き肉の売上高は2桁増となった。

JFでは「例年よりも高温の日が続き、また休祝日数が前年より1日多く、月初めの土日が夏休み最後の8月31日と連続していたこと」などを好調の理由として挙げている。

ただし、中旬と下旬には、台風接近の影響で西日本を中心に客数の伸び悩みが見られた。

事業所数(n=229)、店舗数(n=33,149)
全体 売上高 店舗数 客数 客単価
合計 103.6% 101.9% 104.2% 99.5%

ファストフード

全体は客単価をやや下げながら客数、売上高とも前年をクリアした。麺類は客単価が前年をやや下回りながら、客数8.0%増、売上高7.5%増。持ち帰り米飯/回転寿司は客単価が前年をやや下回り、客数は前年をクリアしたが、売上高はわずかに及ばなかった。

事業所数(n=64)、店舗数(n=17,663)
ファストフード 売上高 店舗数 客数 客単価
合計 101.9% 102.8% 103.6% 98.3%
洋風 100.0% 100.7% 103.6% 96.5%
和風 104.1% 106.9% 100.9% 103.1%
麺類 107.5% 107.9% 108.0% 99.6%
持ち帰り米飯/回転寿司 99.7% 98.8% 100.5% 99.2%
その他 106.9% 103.7% 105.9% 100.9%

ファミリーレストラン

各業種とも、前年レベルの客単価を維持しながら客数、売上高とも前年を上回った。とくに焼き肉は客数8.6%増、売上高は11.4%と2桁増で、回復が本物と印象付けている。洋風も好調で、客数9.2%増、売上高9.4%増となった。

事業所数(n=60)、店舗数(n=9,867)
ファミリーレストラン 売上高 店舗数 客数 客単価
合計 108.4% 101.1% 107.9% 100.5%
洋風 109.4% 100.3% 109.2% 100.1%
和風 105.3% 101.8% 105.2% 100.1%
中華 106.4% 106.5% 103.8% 102.5%
焼き肉 111.4% 97.9% 108.6% 102.6%

パブ・居酒屋

パブ・ビアホールは前年レベルの客単価で、客数は前年をクリア、売上高は5.4%増となった。

居酒屋は前年レベルの客単価で、客数、売上高ともに前年を下回った。

事業所数(n=37)、店舗数(n=2,862)
パブ・居酒屋 売上高 店舗数 客数 客単価
合計 98.1% 100.4% 97.8% 100.3%
パブ・ビアホール 105.4% 100.9% 103.9% 101.4%
居酒屋 96.8% 100.3% 96.5% 100.3%

ディナーレストラン

客単価をやや下げながら、客数9.5%増、売上高7.6%増と好調に推移した。

事業所数(n=29)、店舗数(n=358)
ディナーレストラン 売上高 店舗数 客数 客単価
合計 107.6% 98.4% 109.5% 98.3%

喫茶

客単価、客数、売上高とも前年並みで推移した。

事業所数(n=18)、店舗数(n=1,906)
喫茶 売上高 店舗数 客数 客単価
合計 101.8% 100.5% 100.5% 101.3%

その他

事業所数(n=21)、店舗数(n=493)
その他 売上高 店舗数 客数 客単価
合計 102.8% 101.6% 100.4% 102.4%

●日本フードサービス協会
http://www.jfnet.or.jp/