日本フードサービス協会(JF)は2012年6月外食産業市場動向調査を発表した。これによると、6月の外食市場は客数、客単価とも前年同月をクリアした。行事の少ない月にまずまずの結果が出た形となった。
全体
【全体】事業所数(n=216)、店舗数(n=32048.6)
売上高102.6%、店舗数102.0%、客数102.8%、客単価99.9%
全体では客単価が前年同月をやや下回ったが、客数、客単価とも前年同月をクリアした。
年始から、3〜5月の異動とレジャー・シーズンを過ぎた6月にまずまずの数字が出たことは、外食市場にとって明るい話題と言える。
業種・業態別
【ファストフード】事業所数(n=59)、店舗数(n=17257)
売上高103.1%、店舗数103.2%、客数104.2%、客単価98.9%
全体では、客数が前年同月よりやや増え、客単価はやや下回ったが、売上高は前年同月をクリアした。
業種別では、洋風は客数5.6%増、客単価2.8%低下で、価格キャンペーンによる集客と見える。和風は客数、客単価、売上高とも前年同月をクリアした。麺類は客数6.5%増、客単価は前年並み、売上高は7.7%増。
持ち帰り米飯/回転寿司はほぼ前年並みの数字となった。
●洋風
売上高102.6%、店舗数101.0%、客数105.6%、客単価97.2%
●和風
売上高103.9%、店舗数106.9%、客数101.4%、客単価102.5%
●麺類
売上高107.7%、店舗数109.6%、客数106.5%、客単価101.1%
●持ち帰り米飯/回転寿司
売上高101.9%、店舗数98.5%、客数102.4%、客単価99.5%
●その他
売上高100.7%、店舗数104.9%、客数99.5%、客単価101.2%
【ファミリーレストラン】事業所数(n=57)、店舗数(n=9439.6)
売上高102.8%、店舗数101.0%、客数101.0%、客単価101.8%
全体では客数、客単価、売上高とも前年同月をクリアしたが、ほぼ前年並みの数字。
業種別では、洋風がわずかに前年同月を割る数字。和風と中華がはわずかに前年を上回った。
焼き肉は客数23.2%増、売上高25.8%増と最近にない好調な数字。7月1日からの牛生レバー販売禁止を前にした駆け込み需要が効いたと見られる。
●洋風
売上高99.0%、店舗数100.5%、客数99.4%、客単価99.5%
●和風
売上高103.9%、店舗数100.9%、客数102.1%、客単価101.7%
●中華
売上高103.3%、店舗数105.7%、客数101.7%、客単価101.6%
●焼き肉
売上高125.8%、店舗数98.3%、客数123.2%、客単価102.1%
【パブ/居酒屋】事業所数(n=34)、店舗数(n=2825)
売上高99.7%、店舗数100.5%、客数99.9%、客単価99.8%
パブ・ビアホールは客数が6.4%増、客単価は前年同月を下回り、売上高は4.7%増となった。
居酒屋は客単価が前年並みで客数と売上高は前年同月に達しなかった。
●パブ・ビアホール
売上高104.7%、店舗数98.8%、客数106.4%、客単価98.5%
●居酒屋
売上高98.8%、店舗数100.7%、客数98.6%、客単価100.2%
【ディナーレストラン】事業所数(n=29)、店舗数(n=319)
売上高104.5%、店舗数97.6%、客数102.1%、客単価102.3%
客数、客単価、売上高とも、前年をやや上回った。
【喫茶】事業所数(n=17)、店舗数(n=1688)
売上高99.0%、店舗数99.6%、客数98.1%、客単価101.0%
客単価は前年同月並みで、客数、売上高は前年同月をやや下回った。
【その他】事業所数(n=20)、店舗数(n=520)
売上高106.3%、店舗数100.0%、客数101.0%、客単価105.3%
●日本フードサービス協会
http://www.jfnet.or.jp/