日本フードサービス協会(JF)は2012年4月外食産業市場動向調査を発表した。これによると、各業種・業態とも、客数、売上高は前年並みで推移。好調なのは麺類ファストフード、パブ・ビアホール、ディナーレストラン。持ち帰り米飯/回転寿司、焼き肉、ディナーレストランの数字は3月に続いて改善。
全体
【全体】事業所数(n=209)、店舗数(n=31319)
売上高103.4%、店舗数102.4%、客数102.2%、客単価101.1%
全体では、客数、客単価、売上高とも前年並み。震災後に低調だった持ち帰り米飯/回転寿司、焼き肉、ディナーレストランの数字は3月に続いて改善している。ただし、いずれの業種・業態とも前年の水準が低いため楽観はできない。
業種・業態別
【ファストフード】事業所数(n=62)、店舗数(n=17023)
売上高102.9%、店舗数103.7%、客数101.4%、客単価101.5%
ファストフード全体は、客数、客単価、売上高とも前年並み。
麺類は客数と売上高が10%を超える伸び。持ち帰り米飯/回転寿司は3月に客数と売上高が10%以上増加したが、4月は前年並みと落ち着いた。
●洋風
売上高101.3%、店舗数102.4%、客数98.8%、客単価102.5%
●和風
売上高99.6%、店舗数105.2%、客数100.1%、客単価99.5%
●麺類
売上高114.2%、店舗数109.3%、客数112.4%、客単価101.6%
●持ち帰り米飯/回転寿司
売上高100.3%、店舗数98.3%、客数100.9%、客単価99.5%
●その他
売上高107.7%、店舗数105.4%、客数105.8%、客単価101.8%
【ファミリーレストラン】事業所数(n=57)、店舗数(n=9431)
売上高104.3%、店舗数101.2%、客数104.0%、客単価100.3%
ファミリーレストランは各業種とも客数、客単価、売上高が前年をクリアした。
焼き肉は3月に客数と売上高が10%以上増加したが、4月は前年並みと落ち着いた。
●洋風
売上高104.6%、店舗数100.6%、客数104.3%、客単価100.4%
●和風
売上高103.9%、店舗数101.6%、客数103.8%、客単価100.2%
●中華
売上高104.9%、店舗数104.9%、客数103.7%、客単価101.2%
●焼き肉
売上高103.1%、店舗数99.6%、客数102.0%、客単価101.1%
【パブ/居酒屋】事業所数(n=31)、店舗数(n=2413)
売上高100.4%、店舗数99.2%、客数100.5%、客単価99.8%
パブ・ビアホールは客数14.2%、売上高16.1%の伸び。新歓需要、行楽需要を順調に取り込んだ。
居酒屋は客数、売上高とも前年に達しなかった。
●パブ・ビアホール
売上高116.1%、店舗数101.0%、客数114.2%、客単価101.7%
●居酒屋
売上高97.6%、店舗数98.9%、客数97.5%、客単価100.1%
【ディナーレストラン】事業所数(n=24)、店舗数(n=325)
売上高108.6%、店舗数98.8%、客数105.4%、客単価103.0%
ディナーレストランは客数5.4%、売上高8.6%の伸び。
【喫茶】事業所数(n=19)、店舗数(n=1742)
売上高104.6%、店舗数101.5%、客数103.1%、客単価101.4%
喫茶は、客数、客単価、売上高とも前年並み。
【その他】
事業所数(n=16)、店舗数(n=385)
売上高105.2%、店舗数102.1%、客数103.3%、客単価101.9%
●日本フードサービス協会
http://www.jfnet.or.jp/