日本フードサービス協会(JF)は2011年11月外食産業市場動向調査を発表した。これによると、11月度の外食産業は、10月度に続いて売上高、店舗数、客数が前年を上回った。焼き肉は引き続き厳しい状況が続いている。
全体
●全体
売上高101.0%、店舗数101.2%、客数104.7%、客単価96.5%
売上高、客数とも前年をクリア。客単価はやや低下した。
業種・業態別
【ファストフード】事業所数(n=57)、店舗数(n=16114)
売上高102.7%、店舗数102.4%、客数106.3%、客単価96.6%
全体では売上高、客数とも前年をクリア。一部価格訴求型のプロモーションがあり、客単価はやや低下した。価格訴求型のプロモーションの結果と考えられる。
麺類は引き続き好調で客数2桁増。一方、持ち帰り米飯/回転寿司は客単価を維持しながら客数は2桁減の状況が続いた。
●洋風
売上高104.1%、店舗数100.4%、客数109.2%、客単価95.4%
●和風
売上高98.1%、店舗数104.2%、客数101.0%、客単価97.1%
●麺類
売上高109%、店舗数108.6%、客数111.3%、客単価98.0%
●持ち帰り米飯/回転寿司
売上高92.7%、店舗数96.7%、客数90.2%、客単価102.8%
●その他
売上高103.1%、店舗数103.9%、客数103.3%、客単価99.8%
【ファミリーレストラン】事業所数(n=64)、店舗数(n=9776)
売上高99.9%、店舗数99.7%、客数103.8%、客単価96.2%
焼き肉を除くと、客数、客単価は前年並み。
洋風は客数が105.8%と増加し、客単価は95.4%と低下。和風、中華は前年並み。
焼き肉は客単価を維持しながら、客数、売上高が10%以上減の厳しい状況が続く。
●洋風
売上高101.0%、店舗数99.9%、客数105.8%、客単価95.4%
●和風
売上高101.1%、店舗数99.4%、客数101.8%、客単価99.2%
●中華
売上高104.3%、店舗数102.7%、客数102.8%、客単価101.5%
●焼き肉
売上高88.0%、店舗数97%、客数87.5%、客単価100.6%
【パブ/居酒屋】事業所数(n=41)、店舗数(n=3080)
売上高97.4%、店舗数100.6%、客数95.6%、客単価101.9%
パブ・ビアホールは店舗数が2桁増。客単価をやや下げながら客数、売上高を維持。
居酒屋は客数、売上高とも伸び悩む。
●パブ・ビアホール
売上高100.8%、店舗数110.8%、客数104.0%、客単価96.9%
●居酒屋
売上高96.8%、店舗数99.4%、客数94.0%、客単価103.0%
【ディナーレストラン】事業所数(n=24)、店舗数(n=352)
売上高101.3%、店舗数100.6%、客数99.4%、客単価101.9%
客単価、客数、売上高とも前年並みを維持した。
【喫茶】事業所数(n=17)、店舗数(n=1679)
売上高98.8%、店舗数99.8%、客数99.2%、客単価99.5%
客単価、客数、売上高とも前年並みを維持したと言えるが、いずれも前年を下回る数字。高めの気温で季節商品の出数がやや鈍ったなどが考えられる。
【その他】事業所数(n=15)、店舗数(n=386)
売上高100.1%、店舗数102.1%、客数100.7%、客単価99.4%
●日本フードサービス協会
http://www.jfnet.or.jp/