10月の外食市場、売上高・客数が3カ月ぶりに回復

日本フードサービス協会(JF)は2011年10月外食産業市場動向調査を発表した。これによると、10月度の外食産業は、7月以来3カ月ぶりに客数と売上高が前年を上回った。

全体

【全体】事業所数(n=209)、店舗数(n=30,983)
売上高100.5%、店舗数101.1%、客数101.1%、客単価99.4%

 全体の客数と売上高は7月以来3カ月ぶりに前年を上回った。客単価もほぼ前年並みで、全体的には節電や外食自粛などの影響は去ったように見える。

 なお前月と同様、とくに堅調なのはファストフードの麺類で、焼き肉の苦戦は続いている。

業種・業態別

【ファストフード】事業所数(n=54)、店舗数(n=15996)
売上高101.4%、店舗数102.5%、客数101.1%、客単価100.4%

 洋風は客数、客単価とも前年並みに推移。和風は客単価を維持しながら客数が95.3%と低下。麺類は客数が2桁の上昇、店舗数109.5%と増加し、堅調に推移。持ち帰り米飯/回転寿司は客単価を維持しながら、客数は91.5%と低下した。

●洋風
売上高100.6%、店舗数100.2%、客数100.9%、客単価99.8%
●和風
売上高97.8%、店舗数104.1%、客数95.3%、客単価102.6%
●麺類
売上高113.2%、店舗数109.5%、客数113.7%、客単価99.5%
●持ち帰り米飯/回転寿司
売上高94.8%、店舗数97.2%、客数91.5%、客単価103.6%
●その他
売上高103.5%、店舗数104.3%、客数104.1%、客単価99.5%

【ファミリーレストラン】事業所数(n=61)、店舗数(n=9533)
売上高100%、店舗数99.9%、客数102%、客単価98%

 洋風、和風、中華とも前年並みの客数を確保。洋風、和風は客単価がやや低下傾向、中華は同前年並みを維持。

 焼き肉は、客数91.7%、売上高92.5%と引き続き厳しい状況が続いている。

●洋風
売上高99.9%、店舗数99.8%、客数102.5%、客単価97.5%
●和風
売上高100.9%、店舗数99.7%、客数101.2%、客単価99.7%
●中華
売上高103.7%、店舗数103.4%、客数103.6%、客単価100.1%
●焼き肉
売上高92.5%、店舗数97.2%、客数91.7%、客単価100.8%

【パブ/居酒屋】事業所数(n=36)、店舗数(n=2909)
売上高97.6%、店舗数98.5%、客数97.7%、客単価99.8%

 パブ・ビアホールは客単価が97.8%と下げながら客数は106%と上昇し、売上高は103.6%と上昇。

 一方居酒屋は、客単価は前年並みを維持しながら客数が96.1%と低下。売上高は96.5%と低下した。

●パブ・ビアホール
売上高103.6%、店舗数101.1%、客数106%、客単価97.8%
●居酒屋
売上高96.5%、店舗数98.2%、客数96.1%、客単価100.5%

【ディナーレストラン】事業所数(n=24)、店舗数(n=322)
売上高101.1%、店舗数100.9%、客数99.4%、客単価101.8%

 客単価、客数ともほぼ前年なみを維持した。

【喫茶】事業所数(n=18)、店舗数(n=1889)
売上高99.7%、店舗数99.9%、客数100.1%、客単価99.6%

 客単価、客数ともほぼ前年なみを維持した。

【その他】事業所数(n=16)、店舗数(n=334)
売上高102.2%、店舗数100.6%、客数101.5%、客単価100.7%

●日本フードサービス協会
http://www.jfnet.or.jp/