日本フードサービス協会(JF)は2011年08月外食産業市場動向調査を発表した。これによると、外食産業の8月度売上高は前年比96.7%、客数は同96.3%とともに前年割れ。同協会は天候不順と夏イベント自粛等によると分析している。
全体
JFは、8月の前年割れの要因として、「今夏(6〜8月)は梅雨明けが早く、1998年以降4番目に平均気温の高かったが、8月単月では天候不順もあり昨年ほどは気温が上がらなかった」ことに加え、「夏祭りや花火大会などイベント自粛、さらに昨年と比べ休日数が1日少なかったこと等も夜間や週末の外食需要低迷に影響したと思われる」としている。「高速道路料金1000円終了により、昨年よりお盆の帰省客需要が減少した」ことを要因としてコメントした会員社もあった。
また、食品への放射能汚染問題の影響は焼肉チェーンで引き続き深刻で、7月の前年比86.0%に続き8月も同87.9%と影響が大きかった。焼肉以外の会員社からも、牛肉のセシウム汚染の影響を指摘するコメントがみられた。
業態別
パーセンテージはいずれも前年比。
ファストフード(FFS)
客数96.0%、客単価100.1%、売上高96.1%。業種別売上高は、麺類FFS104.2%、和風FFS100.4%、洋風FFS93.8%、持ち帰り米飯/回転寿司94.1%。
ファミリーレストラン(FR)
客数97.0%、客単価99.8%、売上高96.7%。業種別売上高は、焼肉87.9%、洋風FR97.1%、和風FR98.6%。
パブ・居酒屋
パブ・居酒屋は売上高97.7%。パブ・ビアホールの客数104.9%、客単価94.6%、売上高99.2%。居酒屋は売上高97.4%。
ディナーレストラン(DR)
客数98.6%、客単価100.7%、売上高99.3%。
喫茶
客数96.1%、客単価102.5%、売上高は98.5%。
●日本フードサービス協会
http://www.jfnet.or.jp/