ホットペッパーグルメ外食総研による外食市場調査※の2018年6月度調査結果では、市場規模が13カ月連続で前年超え。外食単価は主要16業態すべてで前年比プラスとなった。
外食市場規模は前年比+204億円
2018年6月の外食市場規模は、3圏域合計で3,434億円。前年同月比(以下、前年比)は+204億円と前年を上回った。これで13カ月連続しての前年超えとなった。
外食実施率・頻度・単価の主要3指標がそろって前年比プラスだった(2カ月ぶり)影響で、3圏域合計の市場規模が大幅に増加した。
前年に比べ土日の合計が1日多いカレンダーだったことや、梅雨時期にしては天候が安定していたことなどは有利に働いたと考えられる。また、サッカーW杯で日本代表がベスト16に進出するなど活躍したことも、外食市場に影響した可能性がある。
圏域別には、首都圏で外食単価の伸び(2,732円、前年比+148円)が目立ち、また、関西圏では外食頻度の伸び(4.00回/月、前年比+0.23回/月)が目立ち、それぞれ圏域の大きな市場規模の増加(首都圏前年比+137億円、関西圏同+65億円)に寄与した。
2018年6月の外食実施率は76.2%
前月比増減+0.1pt、前年比増減+0.3pt。
2018年6月の外食頻度は4.13回/月
前月比増減+0.04回、前年比増減+0.07回。
2018年6月の外食単価は2,633円
前月比増減+159円、前年比増減+99円。
2018年6月の外食市場規模は3,434億円
前月比増減+244億円、前年比増減+204億円。
食事主体業態が好調
業態別では、主要16業態中、13業態で市場規模が前年比プラスで、とくに「フレンチ・イタリアン料理店」(前年比増減+46億円)、「レストラン、食堂、ダイニング、洋食店」(同+28億円)、「和食料理店」(同+27億円)などが前年比増加額の多い業態であった。
連続して前年実績を上回っている業態は、「中華料理店」「レストラン、食堂、ダイニング、洋食店」が11カ月連続と記録を伸ばした。
今回、延べ外食回数と単価の両方が前年比プラスの業態は、主要16業態中8業態(「中華料理店」「レストラン、食堂、ダイニング、洋食店」「フレンチ・イタリアン料理店」「アジアン料理店」「その他各国料理店」「焼肉、ステーキ、ハンバーグ等の専業店」「ファミリーレストラン、回転寿司」「ファストフード」)。これらは「ファストフード」を除くと、すべてが食事主体の業態となっている。
また、外食単価は主要16業態すべてが前年比プラスとなり、これは、2015年12月度以来である。
前年比プラス業態
「和食料理店」「中華料理店」「レストラン、食堂、ダイニング、洋食店」「フレンチ・イタリアン料理店」「アジアン料理店」「その他各国料理店」「焼肉、ステーキ、ハンバーグ等の専業店」「すき焼き、しゃぶしゃぶ、鍋、おでん等の専業店」「ファミリーレストラン、回転寿司」「居酒屋」「カラオケボックス」「ファストフード」「牛丼、カレー等一品もの専売業態」
前年比±0の業態
「お好み焼き、鉄板焼き等の専業店」
前年比マイナス業態
「バー、バル、ワインバー、ビアホール、パブ」「スナック、ナイトクラブ、キャバレー」
ホットペッパーグルメ外食総研・外食市場調査
ホットペッパーグルメ外食総研・外食市場調査は、リクルートライフスタイル(東京都千代田区、淺野健社長)の外食に関する調査・研究機関「ホットペッパーグルメ外食総研」が行っている調査。毎月、首都圏・東海圏・関西圏の約1万人を対象に「外食市場調査」を実施している。
この「外食市場調査」では、圏域内の生活者による毎日の夕方以降の食事や飲酒について、外食と中食の内容(場所、相手、単価など)をヒアリングし、毎月の外食市場の動きを継続的に可視化している。3圏域限定で朝食・昼食は含まない市場調査ではあるが、飲食店などの事業所ヒアリングではなく、生活者に直接ヒアリングを行っていることから、性年代別や相手別の消費動向がわかり、外食している街や業種の情報が取得できていることが特徴。