ノーベル医学生理学賞が北里大特別栄誉教授の大村智氏、ウィリアム・キャンベル氏(米ドリュー大学)、屠ユウユウ氏(中国中医科学院首席研究員。ユウユウは口偏に幼を2字続ける)の3名に授与されることが決まりました。
大村氏とキャンベル氏の授賞理由は「寄生虫によって引き起こされる感染症の治療の開発」です。大村氏は微生物由来の有機化合物を多数発見し薬学研究で多くの業績を上げており、NHKの同氏へのインタビューによると、当初食糧増産に資するため動物用医薬の研究として進めてきた成果がヒトの治療にも役立てられたということです。「私よりも微生物に賞をあげてほしい」という言葉が印象的です。
一方、屠氏の授賞理由は「マラリアの新規治療法に関する発見」で、古典的な漢方の処方から見出した治療法から成果を上げたということです。漢方が自然科学的に研究され、実績を上げたことが評価されたことは意義のあることでしょう。
一方、このほどついにTPP交渉が大筋合意に達しました。農産物と食品は輸出を前提とした生産・製造への動きが一層活発になっていくでしょう。
ムラを出る意識、法令の知識、市場をつかむ情報がカギとなるでしょう。
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