関東では昨日「『ペヤング』の帰還」のニュースがありました。NHKでも商標を挙げて扱っているので、やはり社会的に大きな話題ということでしょう。
- NHKのニュース
- http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150608/k10010106801000.html
昨年12月、虫が混入した製品の画像がTwitterで紹介され、自主回収、保健所による工場の調査を経て、製造中止・販売中止を決め、製造ライン工場内の環境の見直しを行った上で、半年の休止を経てのカムバックです。この対応、取り組みの全貌は、今後も食品産業史に残る事例となるはずです。
- 工場見学/まるか食品
- http://www.peyoung.co.jp/safety/factory-tour.html
また、サニタリーとフードディフェンスの具体的施策以外に注目したいのは、このブランドの強さです。BtoCでは、Twitterから拡散した画像はかなり衝撃的なものでしたが、それでもやはりこのブランドがあってほしいという声は事件当初から多く聞かれました。BtoBでも、小売店がこのブランドの取り扱いを再開したのは、消費者の声があったことに加え、会社の改善策およびその説明が適切であったためでしょう。
したがって、この顛末は、ブランド研究の上でも重要な事例となります。
※このコラムはメールマガジンで公開したものです。