日本フードサービス協会(JF)が昨日発表した2015年3月外食産業市場動向調査の中に興味深い数字がありました。
和風ファストフード(牛丼チェーン等が主体のカテゴリー)は前年同月比で客単価が
13.4%上昇し、客数は11.0%減少。結果、売上高は100.9%とほぼ前年並みということです。
その比較対象である前年同月とは、消費増税による値上げ前の“かけこみ需要”(一種のキャンペーンの形となった誘客による行動と考えられるので「需要」という言葉は正しくないように感じますが)により客数・客単価とも前年同期比1割増となっていたのでした。
他の業態ではこれほどはっきりした数字は出ていませんから、和風ファストフードは相当に価格に依存したビジネスになっていることを改めて感じさせます。
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※このコラムはメールマガジンで公開したものです。