どうもマクドナルドの異物混入のニュースが続くようですが、実際にミスが増えるような問題があるのか、消費者が苦情を寄せやすくなったのか、メディアが熱心に情報を集めているのか、それらの複合なのかはよくわかりません。
1日に会津若松市の店舗で発生した、チーズバーガーに「長さおよそ5mmの細い鉄」が混入していたという事案は、グリドルの焦げを削り取る作業で出た削りかすだったということでした。
- NHKのニュース
- http://nhk.jp/N4HH68AF
これは、他店で見つかった「青いビニール片」の混入等の問題とは違って、工場ではなく店舗内の必須管理点の管理が不全であったということです。この種の問題は、すべてのフードサービスで発生しやすいこととして再点検しておきたいものです。というのも、一般に、工場にくらべて店舗での提供直前の調理には手作業が多く、作業者が担当する作業の種類も多く、しかも飲食店の店舗で提供前に金属探知機等を通すといった作業体系は希だからです。
東京都の統計を見ても、苦情食品の発生は飲食店営業のほうが製造業よりも多いものです。
http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/shokuhin/kujou/index.html
それには、工場にくらべれば店舗のほうが物理的にも心理的にも近くて苦情も言いやすいという事情もあるかもしれませんが、店舗では上記のようにミスが発生しやすく見逃しやすいものであるということは、常に意識しておきたいものです。
※このコラムはメールマガジンで公開したものです。