ご当地グルメによる町おこしの祭典「B-1グランプリ」の第9回は「in 郡山」として18日と19日に福島県で開かれ、グランプリには「十和田バラ焼き」を提供した「十和田バラ焼きゼミナール」(青森県十和田市)が選ばれたということです。
このニュースは例年同様、全国の新聞、テレビ、ラジオ、そしてインターネットで多数紹介されました。その発信力はさすがと感じます。
このイベントを開催している「愛Bリーグ」のメンバーを訪ねて勉強してきた人から、こんな逸話を聞きました。
B-1グランプリについて説明を受けた後、「割り箸を出展者のところへ投入するすることで投票し、その重量でグランプリを決めているが、使った後の割り箸一つひとつの重さは違う。本数を数えるほうが正確ではないか?」と質問した人がいたそうです。
愛Bリーグ幹部からは「わかっていませんね」と回答されたそうです。すなわち、このような趣旨の説明がされたとのことです――このイベントの目的はいかにご当地グルメを全国の人々に知っていただくかに主眼がある。グランプリの形で勝者を決めるのはその方便である。したがってその勝敗の決め方は、面白く興味をひくことが厳正であることに優先する。その意味では、もしもこの投票法をマスコミが「不正確だ」と問題にすることがあれば、それでまた話題にしてもらえるのだからむしろ歓迎すべきことである。
取り組んでいることが何であるのかをしっかり考えている人たちならではのお話であり、また話題づくりの妙について考えさせてくれるお話だと感じ、なるほどと思った次第です。
- B-1グランプリ
- http://b-1grandprix.com/
- 愛Bリーグ
- http://www.ai-b.jp/
※このコラムはメールマガジンで公開したものです。