改めて「価格競争からの脱却」を目指して(2)価格競争時代の背景
先にも触れたが、1960年代は全体的に見れば「よいものを作りさえすれば売れた時代」で、低価格競争に打って出る企業はあっても社会全体の趨勢として定着してはいなかった。現在のような「低価格競争から脱却できない」厳しい状況とは違ったのである。 私の記憶としては、むしろ「新製品の販売開始は価格の引き上げを意味する」ということが社会的に受け入れられる、インフレ的なムードがあった。恵まれていた時代だったので […]
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