恢復するチェーン

「someday――いつか」という日は来ない(1)

(1)There is no someday. 「いつの日にか、きっと、きっとやってみたい。そういつの日にか……」――誰でも、そう思うことはある。  では、ここに中学一年生でも読める英文があるが、これをどう思われるだろうか。 Someday, I’ll do it someday. Monday, Tuesday, Wednesday, Thursday, Friday, Saturd […]
価格競争からの脱却
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改めて「価格競争からの脱却」を目指して(7)価格競争から脱却する12カ条

筆者が社長在任中のハーレーダビッドソンジャパンの成功は、ハーレーというブランドが先に出来ていたからと考える向きもあるが、現実には日本国内でハーレーダビッドソンのブランドはずたずただった。 日本のハーレーにブランド価値はなかった  当時のハーレーダビッドソンは、どこで買えるのか、いくらで買えるのか、どこで修理できるのかはわからず、実際に乗っているのはオートバイ文化とは一線を画す中高年男性のみであり、 […]
価格競争からの脱却
恢復するチェーン

改めて「価格競争からの脱却」を目指して(6)イベントがブランドの歴史を創る

イベントの場においては、Human to Human/Heart to Heart/Hiza to Hiza(膝と膝)の“3H to 3H”コミュニケーションが起こるように計画・実行し、このブランドならではのコミュニティ=絆を形成する。 安っぽいイベントは意味がない  このように、現実の世界で抽象的なブランドの世界を具象化して実現する“コト”を提供していくことができれば、既存メディアに依存すること […]
価格競争からの脱却
恢復するチェーン

改めて「価格競争からの脱却」を目指して(5)モノではなくコトが価値を生む

顧客は物品を買うとき、その商品の物質的な価値、すなわち価格という形で万人と共有される価値だけではなく、“自分自身(だけ)にとっての価値”がある商品とそれにふさわしい販売のあり方を求めている。 価値は販売の前後のプロセスで生み出される  したがって、消費者・生活者がいつでもどのような場合でも、価格だけを選択購買の判断基準にしているわけではない。とくに高額な商品では顕著である。  そのため、行政や産業 […]
ハラペーニョ・マルガリータを作れる「ハラペーニョ・サングリータ」キット。
小売・外食

バーテンダー諸兄に贈るFOODEX JAPAN 2013洋酒レポート(5)

ブラジルのカシャーサ  今回、話がいちばん面白かったのはブラジルの地酒カシャーサを出しているブースだった。筆者は以前自動車工場で働いていたことがあるのだが、食習慣がかなり違う日系の方と接して驚いたというのが、ブラジルを知るきっかけだった。酢豚など甘いおかずには「食べられない」と言って箸を置くのに、食後のコーヒーには山盛り3倍の砂糖を入れる。ご飯を炊くときニンニクを入れる……と、食べ物でもかなり日本 […]
モーリシャスのプレミアム・ラム「Blue Mauritius」。
小売・外食

バーテンダー諸兄に贈るFOODEX JAPAN 2013洋酒レポート(4)

プレミアム・ピスコ  この辺で去年のレポートの“その後”もいくつか知れて来たのでお知らせしておこう。  まず、ペルー産グレープブランデーのプレミアム・ピスコ(バーテンダー諸兄に贈るFOODEX JAPAN 2012洋酒レポート10(2)参照)について。  筆者は「ピスコ」という音感に、ついつい荒涼としたアンデス山脈を飛ぶ鳥と、栄華を極めながら悲劇で幕を閉じたインカ帝国……というイメージを持つのだが […]
バーチ(白樺)ウォッカ飲み較べ。左がNemiroff社製「バーチ」、右がOmskvinprom蒸留所の「ホワイトバーチ」。
小売・外食

バーテンダー諸兄に贈るFOODEX JAPAN 2013洋酒レポート(3)

白樺ウォッカ「ホワイトバーチ」  昨年はネミロフ社の白樺ウォッカ「バーチ」(白樺)を取り上げたが(参照)、今回はシベリアの蒸溜所で作られた白樺ウォッカを会場で見つけた。多くのロシア人にとってシベリアは心の故郷であり、白樺はロシアを象徴する木だからまさに「ロシア人による、ロシア人のためのウォッカ」と言っても過言ではないと思う。  ウォッカで味の決め手になるのは原料となる穀物もさることながら、水と隠し […]
価格競争からの脱却
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改めて「価格競争からの脱却」を目指して(4)海外進出を契機にビジネスを再構築する

新興国の強みを直視すれば、彼らと同じ土俵で闘っても無駄だということは容易に理解できる。したがって、日本が不況から脱出し、再び経済的強さを持とうとするならば、従来型の産業を改良改善しても無駄である。そうではなく、産業構造の変革が必要である。これを忘れるわけにはいかない。 チェーンストアを日本発の世界商品に  その産業構造の変革とは、新興国にはまだないものである。すなわち、持続性があり、独自性のある高 […]
近く60度が販売されるコーン・ウォッカ「LUXURIA」。
小売・外食

バーテンダー諸兄に贈るFOODEX JAPAN 2013洋酒レポート(2)

“ケーキ”風味の透明ウォッカ「UV」  ワインで有名な やまや がかなり冒険的なウォッカを販売している。ベースとなっているのはブランド名「UV」というアメリカ・ミネソタ州のウォッカで、1950年代からフレーバー・ウォッカを作っているメーカーからの輸入品。日本に輸入されるのは「UV」の19種類のラインナップの中の10種類で、とくに目を引くのが“ホイップクリーム”風味、“ケーキ”風味、“チョコレートケ […]
小売・外食

バーテンダー諸兄に贈るFOODEX JAPAN 2013洋酒レポート(1)

「FOODEX JAPAN 2013」が3月5日(火)~3月8日(金)の4日間、幕張メッセで開催された。今年は66以上の国・地域から食品・飲料メーカー・商社など2544社が出展した。来場者は7万5000人(開会時見込み)。昨年に続いて、今回もバーテンダー視点に立ち、2日間に渡って広大な会場を駆け巡った筆者が見つけたアイテムをご紹介する。 海外のリキュールとスピリッツを視察  ことウイスキーに関して […]
価格競争からの脱却
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改めて「価格競争からの脱却」を目指して(3)政治を超えるビジネスが必要になっている

1976年に堺屋太一が小説「団塊の世代」を発表し、以後“団塊の世代”という言葉が広く使われるようになった。同書によれば、団塊の世代とは“1947年から1949年に生まれた世代”(1945~1954年生まれを団塊の世代とする基準もある)である。 団塊の世代の購買力を殺いでいる  団塊の世代は、戦後最大の年齢人口層の集団を形成している。近年、彼らが定年を迎えることで新たな大きな購買力を持つ市場を生み出 […]
健康食品テレビ通販の現場からお伝えします

健康食品の通販番組作りはハイクオリティになってきたぞ!(2)

前回、6~7年ほど前を振り返ってのプロデューサーとの会話……「これまでの通販番組の構成は忘れ、ゴールデンの番組を作るくらいの構成で提案したい!」と言われたモリハタでしたが、さて、その番組はどうなったのか!? 「豪華通販番組は今では珍しくなくなりましたねぇ」 「海外ロケありOK。スタジオとVTR両方ありOK。番組ディレクターはゴールデンで活躍している腕利きどころ」で通販を作るというお話をもらって、そ […]