アンドレウ(フランセス・クルメ)に与えられた食事は黒パンとスープだけの粗末なもの(絵・筆者)
スクリーンの餐

映画の中のパン「ブラック・ブレッド」

昨今のヨーロッパ金融危機でも話題になることの多いスペインだが、20世紀にはそれとは比較にならない苦難の歴史があった。今回はそうしたスペインの歴史を背景にした作品の中で、現在公開中のパンが重要な意味を持つ作品を取り上げる。
オスカル(右)が家族と訪れた海岸。母の運命を変える光景に遭遇する
スクリーンの餐

映画の中のウナギ「うなぎ」「ブリキの太鼓」

今年の土用の丑は7月27日。しかしそれを前にして昨冬からの今シーズンも、3年連続となるシラス不漁が伝えられている。これによって価格が高騰し、庶民には手の届かない存在となってしまうのが心配な今年のウナギ。そこで今回は、指をくわえながら、“食えないウナギ”が登場する2本の映画を取り上げたい。