スクリーンの餐

香港・中国映画の早メシ事情

今回は、現在公開中の作品を含め、数本の香港・中国映画に登場する、伝統的なファストフードからインスタント食品までの“早メシ”を取り上げていく。 「イップ・マン 最終章」のプレートランチ  香港は、阿片戦争後の1842年から145年にわたってイギリス統治下にあったこともあり(※)、1997年に中国に返還されてからもボーダーレスな雰囲気を残した大都会である。食事情にもそれは表れていて、本格的な広東料理の […]
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「寝ずの番」の食べ物と踊り

前回に引き続き、落語界を舞台とした作品と、その中に登場する落語と食事を取り上げていく。 三代目マキノの矜持 2006年製作の「寝ずの番」は、上方落語の六代目笑福亭松鶴一門をモデルにした中島らもの短編小説集を原作に、俳優の津川雅彦がマキノ雅彦名義で初監督した作品である。 マキノ監督の祖父は日本映画の父と呼ばれた牧野省三、叔父マキノ雅弘も本シリーズの第2回で紹介した「江戸っ子繁昌記」(1961)をはじ […]
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「の・ようなもの」の食べ物

落語を題材にした映画にスポットを当て、食との関わりについて考察するシリーズの3回目は、落語を演じる噺家たちが主役を務める映画と、その中に登場する落語と食事を取り上げていく。
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ニュータウンの片隅のエデン

年末の恒例企画、年間1000本以上の鑑賞本数を誇る私rightwideが、今年公開された映画の中から印象的な食べ物や飲み物が出てきた作品を厳選したベスト10を発表する。前回の洋画編に続き、今回は邦画編をお届けする。
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妻のラブレターのような弁当

年末の恒例企画、年間1000本以上の鑑賞本数を誇る私rightwideが、今年公開された映画の中から印象的な食べ物や飲み物が出てきた作品を厳選したベスト10を発表する。まずは洋画編から。
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「恋妻家宮本」のファミレスとお弁当

 今年の1月に公開された「恋妻家宮本」は、重松清の小説「ファミレス」(2013)を原作に、テレビドラマ「家政婦のミタ」(2011)、「純と愛」(2012~2013)、「過保護のカホコ」(2017)等の脚本家として知られる遊川和彦が初監督を務めた作品。原作のタイトルが示すとおり、ファミリーレストラン(本作では「デニーズ」)が主要な舞台として登場する。今回は、そのファミレス等の印象的な食べ物について述 […]