焼きギョーザ
「中華料理」と「中国料理」は同じですか?

日本で進化した中国料理(1)

日本で「中華料理」として提供されている料理は、本場中国の料理とは異なる料理だ。ただ、それは“現地化した”と言うよりも“進化した”ものと言える。そして、日本人は改めて本場の味に出合ったとき、食べなれたものとは別の発見をして評価する。そのことで筆者が意外に感じた体験を紹介する。
食卓書机

販促重視が外食産業をつぶす

《前回のつづき》フードコストや店内のスタッフのレイバーコストよりも、販売促進にかけるコストを優先するお店には、どんなお客が来店しているでしょうか。ここで言う販売促進にかけるコストとは、前回の例でお話した客引きだけの話ではありません。フリーペーパーに出す広告の費用、クーポン・プログラムにかける費用、自社サイトやグルメサイトなどのWebコンテンツにかける費用、チラシのポスティング、どれについてでもです […]
「ゴッドファーザー Part II」(1974)。若き日のビトー・コルレオーネとソニー、フレド、マイケルの三兄弟(絵・筆者)
スクリーンの餐

「ゴッドファーザー」三部作の中の食べ物

「ゴッドファーザー」(1972)はアメリカの裏社会に君臨するイタリア・マフィアの抗争を描いたマリオ・プーゾのベストセラーをフランシス・フォード・コッポラが監督した映画史に残る名作である。一作目のヒットによって「Part II」(1974)、「Part III」(1990)も製作され三部作となった。イタリア系移民の家族がストーリーの中心なので、劇中ではイタリア料理をはじめとする食べ物が多数登場するが […]
「中華料理」と「中国料理」は同じですか?

日本で区別された「中華料理」と「中国料理」

中国と日本をよく知る著者による、日中食文化比較の新連載。第1回は、日本には2つの“中国料理”があることの発見について。そのそれぞれにジャンル名をつけて区別していることに、著者は日本人に独特の気質を見出す。
食卓書机

居酒屋の客引きは引き合うのか

 ここ数年、東京の繁華街では居酒屋やカラオケ店の客引きが目立ちます。かつては夜の繁華街の客引きと言えば風俗営業の店であったと思いますが、最近はそうではない飲食店の客引きも目につくようになりました。
「男はつらいよ 寅次郎紅の花」(1995)。満男と泉の若いカップルを見つめる寅さんとリリーの眼差し(絵・筆者)
スクリーンの餐

「男はつらいよ」シリーズの中の食べ物

お盆は過ぎてしまったが、筆者が子供の頃の盆正月の映画の定番と言えば、松竹の「男はつらいよ」シリーズをおいて他になかった。筆者の周りにも他の映画を劇場で観に行くことはなくてもこれだけは一家揃って年二回盆正月に観に行くことを年中行事にしている家庭が多くあり、まさに「国民的」映画シリーズという形容が相応しかった。「男はつらいよ」シリーズの食のシーンを紹介したい。
「スーパーホットドッグ」(東京・神楽坂)
食って・走って・また食った

超弩級ホットドック「スーパーホットドッグ」(東京・神楽坂)

じりじりと暑い日が続いていますね。日中に自転車を転がすのはちょっと勇気がいるくらい。今の季節は水分補給と日焼け止めも常備していたいもの。自転車を走行してても、急激な日焼けがくることはありますし、なにより熱中症や日射病が怖いですから。ちょっとフラついたら、コンビニなどに寄ってこまめな休憩を取るのも大切なこと。それから、やせ我慢せずにクーラーも賢く利用しましょう~。
食卓書机

トマトのソバージュ栽培に期待する

 夏場はよくラタトゥイユを作って、冷蔵庫に冷やしておきます。学生の頃はズッキーニを入手するのに苦労して、これだけを買いに背伸びをして高級スーパーに行ったものです。しかし今は通い慣れたスーパーマーケットに普通に並び、さほど高価なものでもなくなりました。
「2001年宇宙の旅」(1968)。今はなきパンアメリカン航空のスペースシャトル「オリオン号」で出された宇宙食。惣菜ごとに8つに小分けされ、無重力下のためストローで吸引して食する(絵・筆者)
スクリーンの餐

SF映画の中の食べ物

今夏公開の目玉作品もほぼ出揃ったなか、洋画は今年もコミック原作を含めSF映画がその大多数を占めている。今回は過去のSF映画で登場した未来の食の姿を見ていこうと思う。
食卓書机

ロンドンのウスターソースと江戸の醤油

 ロンドン・オリンピックが終わりました。個々の競技を見ている間は悲喜こもごもでしたが、今回日本が獲得したメダル数は史上最多とのことです。いずれにせよ、どの競技でも選手たちの前を向いた輝く笑顔と仲間同士で勇気を与え合う様子からは、これまでとはちょっと違う、新しい日本の姿を教わったような気がします。
東小樽海水浴場
食って・走って・また食った

海水浴のおでん

世間では学生さんは夏休みのようですし、社会人でも夏休みの方は多い季節ですが、こちらは相変わらずの仕事状態。いや、まぁ、忙しいのが華なのでうれしいことはうれしいのですが……。自転車通勤は相変わらず快調、懸命に駆けたあと到着地で汗を拭いながら飲むスポーツドリンクのおいしいこと! 頭がじんわりして、脳内麻薬も出まくってまことにケッコー、なのです。日射病対策だけ、きちんとしたいと思っています~。
食卓書机

産地で食べる硬い刺身

「文藝春秋 SPECIAL」季刊秋号の特集「『老後の楽園』はここにある」に、「城あり、港あり、よそ者あり――うまいものはそこにある」なる文章を寄稿させていただきました。