戦術・戦略

2012年食の10大ニュース[4]

夏場の歴史的干ばつで米国産トウモロコシが大減産 米国産トウモロコシが史上最高値を記録 米国産トウモロコシは米国内飼料用需要を上回り固定需要に 2013年米国産トウモロコシの輸出見通しは4割減の予想 ミシシッピー川の水位低下で穀物等の大量輸送に甚大な影響 干ばつはロシア・ウクライナ・EUにも拡大 複数の特性を持つ遺伝子組換え品種(スタック品種)が初めて作付け全体の過半数に 新しい育種技術(NBT)の […]
日本の南極基地。See also Antarctic bases of Japan
スクリーンの餐

「南極料理人」の食べ物

日ごと寒さのつのる時期に恐縮ですが、今回は南極を舞台にした作品に登場する食べ物についてのお話です。 氷点下57度の食卓 「南極料理人」(2009)は、南極観測隊の調理担当として働いた体験を元にした西村淳のエッセー「面白南極料理人」を新鋭、沖田修一の脚本・監督で映画化した作品である。ロケは実際の南極ではなく、西村の出身地でもある冬の北海道網走市で撮影された。  海上保安庁の巡視船で厨房担当として勤務 […]
日本のスーパーのインスタントラーメン売り場
「中華料理」と「中国料理」は同じですか?

日本人の忙しさにマッチして発達した“インスタント中華料理”

前回話題にした合わせ調味料は、和食であっても洋食であっても、定番の味覚を“複製”して再現する。実際、中華合わせ調味料だけではなく、イタリア料理用の合わせ調味料などがあり、スパゲティ用の合わせ調味料などはゆでたてスパゲティにまぜるだけでレストランの味と思うようなものが再現される。  さて、そうした合わせ調味料による“ファスト中華料理”よりももっと速く、シンプルな中華料理が日本にはある。“インスタント […]
食って・走って・また食った

冬の夜に心が温かくなるフレンチ「ルカンケ」(白金台)

年の瀬です。先生も走る「師走」ではありますが、自分もいろいろ片付けなきゃならないことがあって走ってます。悩みは、あまりにあわただしいと実際のランニングや自転車通勤ができない、ということ。体力がなくなって寝不足が続くと体調を崩しがちになりますので、みなさんも体調管理、気を付けてくださいね~。 たっぷりでありながら繊細  あわただしい年の瀬。ただでさえ仕事が詰まっているのに、忘年会やら打ち上げやらの会 […]
トリップアドバイザー「カップヌードルでめぐる世界旅行 3分で分かるご当地ラーメン」
戦術・戦略

築地、カップヌードル/食のWebサイト

デジタルハリウッドが築地を紹介するWebサイト制作 デジタルハリウッド(東京都千代田区、古賀鉄也社長)は、Webサイト「つきじ家の食卓~ちょっとうれしい!築地の活用術~」を制作。NPO法人築地食のまちづくり協議会の協力で、スクール生が制作した。 築地場外市場の魅力や1年を通しての築地活用術などを伝える。 制作メンバー:大成泰、久保田さや佳、椎名あい、萩原加奈子、MOCO(デジタルハリウッド本科・デ […]
石松は三十石船で乗り合わせた江戸っ子に酒とすしを勧める
スクリーンの餐

「石松三十石船」のすしは何ずしだったのか?

ずっと気になっていることがある。森の石松が三十石船で江戸っ子に勧めたすしとはどんなものだったのか? 食いねぇ食いねぇすし食いねぇ  幕末から明治にかけて活躍した実在の侠客の親分、清水次郎長(本名・山本長五郎、1820~1893)とその子分たちの物語は、講談や浪花節の題材として明治から昭和にかけて大衆に親しまれ、とくに二代目広沢虎造の謡う浪曲は彼独特のダミ声の節回しが人気を博した。彼の数多い演目の中 […]
スーパーで売られている中華合わせ調味料
「中華料理」と「中国料理」は同じですか?

合わせ調味料による“ファスト中華料理”という発明

日本での中華料理の進化は、ラーメンと焼きギョーザといった新たなジャンルを生んだだけではない。味や種類の進化ではなく、料理を簡単に、誰でも作ることができるようにする“ファスト中華料理”と、さらに速くできる“インスタント中華料理”への進化も遂げている。 家庭でシェフの味が出来るファスト中華料理 “ファスト中華料理”の主役は、中華合わせ調味料だ。これは、コショウや唐辛子のような単純な調味料ではなくソース […]
深山(左)とおせいろ
食って・走って・また食った

“熟成させたそば”「志ま平」(東京・神楽坂)

年の瀬が近づくとどの業界でも慌ただしくなり、せわしくなります。自分もご多分に漏れず、仕事の海でアップアップしてますが、こういうとき、自転車通勤だと、終電を気にしないでいいので、楽というか、なんというか。それで無理しすぎなのもどうかな、と思うのですがね。帰路、ふと気付いて自転車を停めて月を見たりしながら、真夜中にほっとしたり。なにしろ安全運転でいきましょう。
西安料理店の看板
「中華料理」と「中国料理」は同じですか?

中国から日本へ料理は海を渡り続ける

「西安刀削麺」「小肥羊」など、中国の地方料理の店が続々と日本に進出してきている。これらは日本人のラーメン好き、鍋料理好きに対応しながら、今までなかった新しい味・食文化を日本に導入している。この“新しい風”が、日中双方にさらに新しい食文化を興していくだろう。
私の愛車
食って・走って・また食った

思い出のケンタッキー・わが街に

ハロウィーンと北海道の七夕  街の灯りやイルミネーションは、早クリスマス仕様。  いつの間にか、ハロウィーンが終ったらクリスマスモードという、欧米のような状態になってしまった。  誰が先導したかわからないが、これもまた、資本主義、というやつなのだろうか。  余談だけれど、ハロウィーンというイベントも最近ぐっと身近になった。家々を回ってお菓子をもらうというのは、自分の故郷の北海道では、七夕の風習だっ […]
二つで一つの「めおとぜんざい」(絵・筆者)
スクリーンの餐

「夫婦善哉」の中の昭和大阪グルメ

織田作之助の原作を豊田四郎監督、森繁久彌・淡島千景主演で映画化した「夫婦善哉」(1955)を紹介する。「くいだおれの街」大阪をこよなく愛した原作者の食べ歩きの経験を反映していると思われる描写が随所に見られる。
「味千ラーメン」のラーメン
「中華料理」と「中国料理」は同じですか?

「味千ラーメン」の成功(2)

中国で人気を集めている「味千ラーメン」の成功の秘密は何か。前回説明した立地戦略および商品戦略と、今回説明する店舗の規模・構造は、“変える部分”だが、それらとは別に“変えない部分”がある。この両面を持つことが、中国という新市場で成功するカギだ。
赤く染まるスクリーンにさまざまな意味を込める(絵・筆者)
スクリーンの餐

張芸謀作品の中の酒と餃子

今年度のノーベル文学賞は、村上春樹氏優位の下馬評を覆し中国の莫言(モー・イエン)氏が受賞した。私は莫言の小説を読んだことはないが、彼の原作を映画化した「紅いコーリャン」(1987)を観てその作品世界の一端を知った。今回はこの映画の監督で2008年の北京オリンピックで開会式と閉会式の演出を務めた張芸謀(チャン・イーモウ)の作品に登場する酒と料理を紹介する。
北京国際空港ターミナルの「味千ラーメン」
「中華料理」と「中国料理」は同じですか?

「味千ラーメン」の成功(1)

中国では「味千ラーメン」が大成功しており、上海や北京などの大都市で日本のラーメンが人気を集めている。また「餃子の王将」も大連から多店化を開始した。これら中国に進出する中華料理チェーンの成功の秘訣は何か。まず、立地戦略と商品戦略から見ていく。