ターキッシュ・ディライトを食べるエドマンド
スクリーンの餐

友のレンバスとロクムの誘惑

3月14日のホワイトデーを前に、店頭にはさまざまなお菓子が並んでいる。今回と次回の2回に分け、ファンタジー映画のシリーズに登場するちょっと変わったお菓子たちを紹介していこうと思う。 「ロード・オブ・ザ・リング」の「レンバス」 「ロード・オブ・ザ・リング」3部作(2001~2003年)はイギリスの作家J・R・R・トールキンが1937年から1949年にかけて著したファンタジー小説「指輪物語」(評論社、 […]
「ソムタムタイ」(800円)
食って・走って・また食った

ここ一軒でリトル・タイ「J’s Store」(横浜・黄金町)

まだまだ寒い時期が続きますね。体調を崩しがちになるので、防寒にはご注意ください! 異国の入り口に座る不思議感覚  黄金町と日ノ出町の中間、まさに昔は「ちょんの間通り」と言われた繁華街からもほど近い一角。ご婦人とお子様はその言葉の意味は考えずにスルーしてくだされ。  小さなマンションの1階に、その店はある。  エントランスにも冷蔵庫が置かれ、「24時間営業」と表示されたメニューを眺めながら扉を開ける […]
すきやばし次郎
スクリーンの餐

「エル・ブリ」「すきやばし次郎」三つ星名店のメニュー

レストランのガイドブックとして世界的に名高いフランスの「ミシュランガイド」では、「それを味わうために旅行する価値がある卓越した料理」に三つ星の評価を与えている。“三つ星店”には、評価に値するだけの条件が備わっているはずである。今回はミシュランで三つ星を獲得した店にまつわる2本の記録映画を通じてそのことを考えてみたい。 「エル・ブリ」の“消えるラビオリ” 「エル・ブリの秘密 世界一予約のとれないレス […]
「かしわ天ざる」(850円)
食って・走って・また食った

艶やかでつややか乙女うどん「慎」(東京・新宿)

インフルエンザ、大流行ですね。自分の事務所でも罹患者が4人! 世間でもその猛威たるやとんでもないことになっています。手洗い、うがいはもちろんですが、インフルエンザにかかったら、無理せずにきちんと休むこと! うどんの世界にどっぷりと  今、東京はうどんが熱い!  麺大好きな自分が勝手にマイブーム化しているところもあるけれど、近年の讃岐うどんブームからの本格讃岐うどんに始まって、武蔵野うどん、関西系の […]
現在の煉瓦亭の「ポークカツレツ」
スクリーンの餐

川島雄三監督作品のとんかつ

受験シーズンたけなわ。今回はゲン担ぎの食べ物といわれる「とんかつ」を題材にした川島雄三監督の2作品を紹介する。 とんかつのルーツは銀座と上野  とんかつは、明治28(1895)年創業の銀座の老舗洋食店「煉瓦亭」が、仔牛の骨つき背肉(côtelette=カットレット。カツレツの語源)を少量の油で炒めた西洋料理を基に考案、明治32(1899)年に発売した「ポークカツレツ」が発祥と言われる、日本生まれの […]
大島渚監督(絵・筆者)
スクリーンの餐

追悼・大島渚監督作品の食べ物

大島渚監督が亡くなった。享年80歳。1996年に脳出血で倒れて以来長い闘病生活を経てのことであった。謹んでご冥福をお祈りする。今回は監督の初期の2作品を、劇中に登場する食べ物と共に紹介する。 松竹ヌーヴェルヴァーグ  大島監督は1954年に松竹に入社。彼や同時期に入社した篠田正浩、吉田喜重らは助監督修業の中で、当時の松竹映画の主流であった“大船調”と呼ばれる保守的なホームドラマに対する批判を強めて […]
チキンとマイタケのオーブン焼きのサンドイッチ(800円)
食って・走って・また食った

どことも違う美味なパン「パーラー江古田」「まちのパーラー」(東京・練馬)

ちょっと遅くなりましたが、明けましておめでとうございます。今年もマイペースで、おいしいものを食べて行けたら、と思っています。  それにしても、寒いですね。今年の冬は東京も一段と冷えているようです。風邪も流行っているようですし、着替え、うがい、手洗いは必須ですよ~。 パン好き注目のパン屋さんが江古田に  東京も連休最後の積雪のおかげであちこちに雪が残っている。そんな足元の悪い中でも、わざわざ「この店 […]
「刑務所の中」のおせち料理折詰
スクリーンの餐

刑務所の正月料理

新年明けましておめでとうございます。 今回は刑務所で正月を迎える人々を描いた2本の映画に出てくるおせち料理などの食事を取り上げます。 「刑務所の中 DOING TIME」のビューなメシ 「刑務所の中 DOING TIME」は、花輪和一の漫画を原作に「十階のモスキート」(1983)「月はどっちに出ている」(1993)等で知られる崔洋一が監督した2002年の作品である。  物語は、ミリタリーおたくが高 […]
戦術・戦略

《特別企画》2012年食の10大ニュース[一覧]

今年もこの1年間の「食の10大ニュース」を、12月25日から12月31日までの毎日、食関連ビジネス各分野の専門家によるセレクトと解説でお送りします。 [1]横山技術士事務所 所長 横山勉 迷走民主党政治に終止符 放射線新基準の導入 穀物価格の再高騰 →続きを読む [2]国立医薬品食品衛生研究所 登田美桜・畝山智香子 各国の基準値超過食品への対応:米国・EU・韓国 DMAA(1,3-ジメチルアミルア […]
戦術・戦略

2012年食の10大ニュース[11]

“ソルビトール”で死者が 4月から放射性物質の新基準が実施 「トクホ」指定のコーラが登場 牛レバーの生食が禁止に ビールの不当廉売を摘発 白菜浅漬けでO157食中毒発生 簡易水道でエルシニア腸炎が発生 福島県産米の全袋検査開始 中国の輸入規制の余波でバナナが暴落 ノロウィルス大流行  私が発行しているメールマガジン「安心!?食べ物情報」のバックナンバーからピックアップしました。メールマガジン発行日 […]
戦術・戦略

2012年食の10大ニュース[9]

日本産のコメに対するブランド変化 コンビニエンスストア+IT企業で宅配への参入が相次いでいる ネットスーパー等ネット系宅配の混戦・高コストをどのように吸収か 価格破壊の進化 食の安全に対する消費者からの問題提起案件があまりにも増えた 新しい海の汚染 英国オリンピック マグロの100%陸上+内海での養殖が可能に 高級魚クエの養殖はほぼ不可能に 健康食品の危険性が話題に
「館」の店内
食って・走って・また食った

追憶の「館」。師走のある日に

今年も押し詰まって参りました。ノロが流行っています。ノロウイルス対策、インフルエンザ対策のために、うがい、手洗い励行、お忘れなく! 暮れの多忙によみがえる記憶  はやクリスマスも過ぎ、今年もあと残りわずか。都心の道路は、普段よりもぐっと交通量が減って、否が応でも年の瀬を意識させる。  自分は、今年は大晦日の最後のイベント「コミケ」(コミックマーケット)というものに会社が出展し、その責任者にさせられ […]
戦術・戦略

2012年食の10大ニュース[4]

夏場の歴史的干ばつで米国産トウモロコシが大減産 米国産トウモロコシが史上最高値を記録 米国産トウモロコシは米国内飼料用需要を上回り固定需要に 2013年米国産トウモロコシの輸出見通しは4割減の予想 ミシシッピー川の水位低下で穀物等の大量輸送に甚大な影響 干ばつはロシア・ウクライナ・EUにも拡大 複数の特性を持つ遺伝子組換え品種(スタック品種)が初めて作付け全体の過半数に 新しい育種技術(NBT)の […]
日本の南極基地。See also Antarctic bases of Japan
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「南極料理人」の食べ物

日ごと寒さのつのる時期に恐縮ですが、今回は南極を舞台にした作品に登場する食べ物についてのお話です。 氷点下57度の食卓 「南極料理人」(2009)は、南極観測隊の調理担当として働いた体験を元にした西村淳のエッセー「面白南極料理人」を新鋭、沖田修一の脚本・監督で映画化した作品である。ロケは実際の南極ではなく、西村の出身地でもある冬の北海道網走市で撮影された。  海上保安庁の巡視船で厨房担当として勤務 […]
日本のスーパーのインスタントラーメン売り場
「中華料理」と「中国料理」は同じですか?

日本人の忙しさにマッチして発達した“インスタント中華料理”

前回話題にした合わせ調味料は、和食であっても洋食であっても、定番の味覚を“複製”して再現する。実際、中華合わせ調味料だけではなく、イタリア料理用の合わせ調味料などがあり、スパゲティ用の合わせ調味料などはゆでたてスパゲティにまぜるだけでレストランの味と思うようなものが再現される。  さて、そうした合わせ調味料による“ファスト中華料理”よりももっと速く、シンプルな中華料理が日本にはある。“インスタント […]