焼餃子
食って・走って・また食った

極上のもちもち餃子「PAIRON」(東京・飯田橋)

4月も後半、ようやく、ようやく温かくなってきた、と思ったら内陸では雪とか。都内も朝晩は寒さがまだ残っていて、風が強い日は冷たささえ感じます。防寒用品は日中いらなくても、念のためまだ鞄に忍ばせて走っています。 ふらりと入ってビックリ眼!  散歩のとき何か食べたくなって……というのは、尊敬する偉大なるグルマンにして小説家の池波正太郎先生の傑作食べ物エッセーのタイトルだが、たまにあてどなく会社の近くを散 […]
「駅馬車」の1シーン
スクリーンの餐

西部劇の中の食べ物

イタリア製の西部劇のことを、日本では彼の国の代表的食材に準えて「マカロニ・ウェスタン」と呼んでいる。欧米で「スパゲッティ・ウエスタン」と呼ばれているものを、映画評論家の故・淀川長治氏が「スパゲッティでは細くて貧弱そうだ」ということで名付けたということだが、実際には西部劇の中でパスタが登場することは稀である。では西部開拓時代のカウボーイやガンマンたちはどんなものを食べていたのだろうか? ジョン・フォ […]
戦術・戦略

日本食いしんぼ学会が発足――日本の食を強くして世界に発信

丸の内ブランドフォーラム代表の片平秀貴氏を発起人代表とするマーケター、食ビジネス関係者、マスコミ関係者らは、このほど日本食いしんぼ学会を設立し、4月18日に記者会見を行った。 会見で片平氏は、ASEANなどの海外では日本の食が巷間伝えられているほどには知名度がないこと、ひいては日本文化自体の存在感が国際的には低いことを例を挙げて紹介。しかし、実際には「日本が自慢できることの一つは食であり、それを再 […]
スクリーンの餐

ヒッチコック映画の食べ物

アルフレッド・ヒッチコック監督の伝記映画「ヒッチコック」(2012)が本日公開された。今回はそれにちなみ、彼の映画の重要なシーンに登場する食べ物を取り上げる。 サスペンス映画の神様  アルフレッド・ヒッチコック(1899~1980)はイギリス・ロンドンに生まれ、1925年に「快楽の園」で監督デビュー。「暗殺者の家」(1934)、「三十九夜」(1935)、「バルカン超特急」(1937)などで名声を得 […]
戦術・戦略

「Calbee カルビー」が食関連ブランド1位/「ブランド・ジャパン2013」ランキング結果

食関連ブランドのトップは「Calbee カルビー」、外食ブランドのトップは「McDonald’s マクドナルド」。大幅にランクアップしたのは「じゃがりこ」――「ブランド・ジャパン2013」(日経BPコンサルティング)の結果から食関連ブランドの動きをまとめた。 「Calbee カルビー」が躍進  日経BPコンサルティングはブランド評価プロジェクト「ブランド・ジャパン2013」の結果を3月 […]
「カリーナ」サンドイッチ
食って・走って・また食った

特別ではない特別なサンドイッチ「カリーナ」(東京・上井草)

気温の乱高下に加えて、花粉、煙霧、黄砂、PM2.5……例年以上にいろんなものがやって来る年度末。いかがお過ごしですか? 自分はと言えば、昨年から発症してしまった花粉症に振り回されています。目はかゆいわ、クシャミはひどいわ、ときに、喉の奥がむずがゆくなるわ……とほほほ。 早朝3時から仕込み開始  東京都区内の西方面、その西武新宿線沿線と言えば、実は自分が独身時代に長く住んでいたところ。その元々の住ま […]
蛙チョコレート
スクリーンの餐

「ハニーデュークス」の歓び

前回に続いて、ファンタジー映画のシリーズに登場するちょっと変わったお菓子たちを紹介する。今回は「ハリー・ポッター」シリーズである。 「ハリー・ポッターと賢者の石」の蛙チョコレート 「ハリー・ポッター」シリーズ(J・K・ローリング著、松岡佑子訳、静山社)は、イギリスの作家J・K・ローリングが1997~2007年にかけて著した全7巻からなる長編ファンタジー小説である。魔法使いの少年ハリー・ポッターのホ […]
ターキッシュ・ディライトを食べるエドマンド
スクリーンの餐

友のレンバスとロクムの誘惑

3月14日のホワイトデーを前に、店頭にはさまざまなお菓子が並んでいる。今回と次回の2回に分け、ファンタジー映画のシリーズに登場するちょっと変わったお菓子たちを紹介していこうと思う。 「ロード・オブ・ザ・リング」の「レンバス」 「ロード・オブ・ザ・リング」3部作(2001~2003年)はイギリスの作家J・R・R・トールキンが1937年から1949年にかけて著したファンタジー小説「指輪物語」(評論社、 […]
「ソムタムタイ」(800円)
食って・走って・また食った

ここ一軒でリトル・タイ「J’s Store」(横浜・黄金町)

まだまだ寒い時期が続きますね。体調を崩しがちになるので、防寒にはご注意ください! 異国の入り口に座る不思議感覚  黄金町と日ノ出町の中間、まさに昔は「ちょんの間通り」と言われた繁華街からもほど近い一角。ご婦人とお子様はその言葉の意味は考えずにスルーしてくだされ。  小さなマンションの1階に、その店はある。  エントランスにも冷蔵庫が置かれ、「24時間営業」と表示されたメニューを眺めながら扉を開ける […]
すきやばし次郎
スクリーンの餐

「エル・ブリ」「すきやばし次郎」三つ星名店のメニュー

レストランのガイドブックとして世界的に名高いフランスの「ミシュランガイド」では、「それを味わうために旅行する価値がある卓越した料理」に三つ星の評価を与えている。“三つ星店”には、評価に値するだけの条件が備わっているはずである。今回はミシュランで三つ星を獲得した店にまつわる2本の記録映画を通じてそのことを考えてみたい。 「エル・ブリ」の“消えるラビオリ” 「エル・ブリの秘密 世界一予約のとれないレス […]
「かしわ天ざる」(850円)
食って・走って・また食った

艶やかでつややか乙女うどん「慎」(東京・新宿)

インフルエンザ、大流行ですね。自分の事務所でも罹患者が4人! 世間でもその猛威たるやとんでもないことになっています。手洗い、うがいはもちろんですが、インフルエンザにかかったら、無理せずにきちんと休むこと! うどんの世界にどっぷりと  今、東京はうどんが熱い!  麺大好きな自分が勝手にマイブーム化しているところもあるけれど、近年の讃岐うどんブームからの本格讃岐うどんに始まって、武蔵野うどん、関西系の […]
現在の煉瓦亭の「ポークカツレツ」
スクリーンの餐

川島雄三監督作品のとんかつ

受験シーズンたけなわ。今回はゲン担ぎの食べ物といわれる「とんかつ」を題材にした川島雄三監督の2作品を紹介する。 とんかつのルーツは銀座と上野  とんかつは、明治28(1895)年創業の銀座の老舗洋食店「煉瓦亭」が、仔牛の骨つき背肉(côtelette=カットレット。カツレツの語源)を少量の油で炒めた西洋料理を基に考案、明治32(1899)年に発売した「ポークカツレツ」が発祥と言われる、日本生まれの […]
大島渚監督(絵・筆者)
スクリーンの餐

追悼・大島渚監督作品の食べ物

大島渚監督が亡くなった。享年80歳。1996年に脳出血で倒れて以来長い闘病生活を経てのことであった。謹んでご冥福をお祈りする。今回は監督の初期の2作品を、劇中に登場する食べ物と共に紹介する。 松竹ヌーヴェルヴァーグ  大島監督は1954年に松竹に入社。彼や同時期に入社した篠田正浩、吉田喜重らは助監督修業の中で、当時の松竹映画の主流であった“大船調”と呼ばれる保守的なホームドラマに対する批判を強めて […]
チキンとマイタケのオーブン焼きのサンドイッチ(800円)
食って・走って・また食った

どことも違う美味なパン「パーラー江古田」「まちのパーラー」(東京・練馬)

ちょっと遅くなりましたが、明けましておめでとうございます。今年もマイペースで、おいしいものを食べて行けたら、と思っています。  それにしても、寒いですね。今年の冬は東京も一段と冷えているようです。風邪も流行っているようですし、着替え、うがい、手洗いは必須ですよ~。 パン好き注目のパン屋さんが江古田に  東京も連休最後の積雪のおかげであちこちに雪が残っている。そんな足元の悪い中でも、わざわざ「この店 […]
「刑務所の中」のおせち料理折詰
スクリーンの餐

刑務所の正月料理

新年明けましておめでとうございます。 今回は刑務所で正月を迎える人々を描いた2本の映画に出てくるおせち料理などの食事を取り上げます。 「刑務所の中 DOING TIME」のビューなメシ 「刑務所の中 DOING TIME」は、花輪和一の漫画を原作に「十階のモスキート」(1983)「月はどっちに出ている」(1993)等で知られる崔洋一が監督した2002年の作品である。  物語は、ミリタリーおたくが高 […]