食卓書机

焼きもうまかった生肉の名店

 先日、何度かうかがっている豚串焼きの店に行ったところ、入口にこんな貼り紙がありました。 「当店は生肉を扱っている関係で『中学生以下のお子様』『ご年配の方』の入店をお断りさせて頂きます」  この店では豚のレバーなど豚の生肉を提供しています。以前はこんな紙はなかったなと思いながら入店すると、相変わらずの大人気店です。まあ、もともと「中学生以下」の子や「ご年配」の自覚のある人は見当たらない店だったので […]
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手洗い場は店の飾りではない

 食料自給率上昇の決め手となる子実トウモロコシの国産化に取り組む生産者の研究会もいよいよ具体的、実践的、かつ面での拡大を正確に見据えたものになってきました。飼料や食品原料に求められる子実トウモロコシの生産は、日本国内に燎原の火のように広がっていくでしょう。  この動きはやがて、食料自給率問題に終止符を打ち、日本の農村・農業経営の立て直しの大きな一手となり、さらに国際的な食糧価格安定にも貢献していく […]
食卓書机

B-1とは話題づくりである

 ご当地グルメによる町おこしの祭典「B-1グランプリ」の第9回は「in 郡山」として18日と19日に福島県で開かれ、グランプリには「十和田バラ焼き」を提供した「十和田バラ焼きゼミナール」(青森県十和田市)が選ばれたということです。  このニュースは例年同様、全国の新聞、テレビ、ラジオ、そしてインターネットで多数紹介されました。その発信力はさすがと感じます。  このイベントを開催している「愛Bリーグ […]
ピノ・ノワール
スクリーンの餐

「世界一美しいボルドーの秘密」と「ぶどうのなみだ」のワイン

今回は、現在公開中のワインを主題にした2本の映画を取り上げる。1本目はフランスワインの名産地ボルドー地方のワインについてのドキュメンタリー「世界一美しいボルドーの秘密」(2013)、2本目は北海道の空知地方を舞台にしたフィクション「ぶどうのなみだ」(2014)である。
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おとぼけでしたたか竹鶴政孝

「マッサン」が始まったNHK連続テレビ小説がまたまた好調と聞きます。  物語の設定だけでなく登場人物もニッカウヰスキー創業者竹鶴政孝を巡る企業と人物に沿ったもので、公共放送NHKも変わったものだなと感じます。ウイスキーを「ウヰスキー」と書かないところだけは、国語を守る団体としての立場を守っているようですが。  竹鶴政孝については「ヒゲのウヰスキー誕生す」(川又一英著)という伝記が1982年に新潮社 […]
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欧米発のスシ店が上陸する日

 先ごろ日本進出が発表された「Blue Bottle Coffee」(ブルーボトルコーヒー)、東京・清澄白河への1号店出店は2015年2月になり、また3月には東京・青山にも出店することを決めたとのことです。 「ブルーボトルコーヒー」はオーダーを受けて1杯ずつ淹れて提供する日本の喫茶店にインスパイアされたものと伝えられています。それを聞いて思い出すのは、エナジードリンクの「レッドブル」です。これもま […]
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出来なければ金が入るしくみ

 またぞろバター不足ということで不安に感じている消費者が増えているようですが、業務用に使用している企業ではより深刻な話題です。  農林水産省は5月に7000tの緊急輸入を決めたのに続き、このほど3000tの追加輸入を発表しました。  日経などによれば、このうち5月に決めた7000tの一環として独立行政法人農畜産業振興機構(東京・港)が9月10日に実施した360tの輸入バターの入札では、乳業メーカー […]
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既得権益への執着は前進の敵

 秋分の日はいかが過ごされましたか。  今日9月23日は農学者・大井上康氏の命日です(1952年没、享年60)。大井上氏はブドウの「巨峰」®を育種し、栄養週期理論を提唱したことで知られています。  日本巨峰会によりますと、「巨峰」は一般の農家には栽培が難しいことを理由に品種登録が認められず、それでも権利を確保するために商標登録をしたということです。ところが、これも心ない人々によってなし崩し […]
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3000店超チェーンの異変

 先週、日本の「マクドナルド」の既存店売上高が8月度で前年同月比25.1%減となったことがわかりました。  同チェーンでは過去1年間に既存店売上高が前年同月をクリアしたのは2014年1月の1回のみで、ずっと下げていたところ7月に17.4%減と大きく下げ、8月にさらに大打撃を食ったという形です。 日本マクドナルドホールディングス株式会社/セールス・財務データ http://www.mcd-holdi […]
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重陽の節句の菓子「着せ綿」

 昨日は十五夜。関東は曇りでしたが、全国的には芋名月を楽しめた地域が多かったようです。  今日は九月九日で重陽、菊の節句です。古来中国では“陽”である奇数が重なる日に呪術的に何か強すぎるもの、不気味さを感じていたと聞きます。その不吉を祓うのが五節句ですが、特に単一の字では最大の奇数となる九が重なる日をとくに大事と考えていたそうです。  この日に菊酒を飲む習わしも中国伝来のもの。また、重陽の前夜に菊 […]