リービッヒ(左)と宮沢賢治
土を知る、土を使う

現代の農作物と土壌(1)

作物として育てられる植物のほとんどは、土に根を張って育ちます。ですから、農作物という食材と土壌は密接な関係にあると見ていいでしょう。そこで、現代の農作物と土壌の関係を概観したいと思います。
農林・水産

バイオ作物懇話会が「遺伝子組換え作物の研究開発と野外栽培試験に関する署名」を募集

バイオ作物懇話会(事務局宮崎市・長友勝利代表)は、「遺伝子組換え作物の研究開発と野外栽培試験に関する署名」を集める活動を行っている。宮崎大学で行われている遺伝子組換えワタの隔離試験栽培に対する反対運動に対して、生産者、研究者、消費者、遺伝子組換え技術に携わる企業等の要望を伝える考え。3月10日を目処にとりまとめ、宮崎県に提出する。
田植え前の水田
土を知る、土を使う

土と日本人

ひとくちに「土」と言っても、そのありさまは土地によって多様であり、メカニズムも複雑です。そのため「土」はつかみどころのないものと思われがちです。しかし、実際の土壌に触れて、その特性と能力を見極め、適切な利用や対処法を決めるための知識と方法があります。印象や感覚ではなく、科学的なアプローチで、「土の力」「土作り」を考えましょう。
農林・水産

WikiLeaksに現れたGMO

2010年3月の日経BP社のウェブマガジン「FoodScience」のサイト閉鎖に伴い、遺伝子組換え食品・作物の国際動向について宗谷 敏名義で約7年間書き継いできた「GMOワールド」もいったん終了させました。  同じ「FoodScience」に「食の損得勘定」を連載していた齋藤訓之氏が、この度新しいサイト「FoodWatchJapan」を立ち上げられたので、ご祝儀代わりにスポットで1本寄稿させてい […]
農林・水産

2010年食の10大ニュース[5]

「2010年食の10大ニュース」、3日目は、元ハーレーダビッドソンジャパン社長の奥井俊史さん、宮城大学教授の三石誠司さん、そして穀物関係機関勤務のコロさん(匿名)からいただいた記事をご紹介します。
北海道よもやま話

コーンスープ、コーヒー、日本のコメ中心の食生活

今回は、日本人の不思議な食生活について、思うところを書いてみる。皆さんはコーンス―プ(コーンポタージュ)がお好きだろうか。ここでは、コーンス―プとコーンポタージュが同じものという前提での話を進める。このコーンス―プは女性のみならず、いかつい男性でも一度はおしゃれなレストランで飲んだ(食べた)ことがあるだろう。
北海道よもやま話

日米の食洗機とGM、機能と文化の比較に想う

北海道の一農村に住むダイズ、コムギ生産者であっても、しっかりした農政のおかげで、冬期間には3週間ほど米国に行くことができる。そのようなことを25年ほど続けていると、やはり米国料理と日本料理の違いを肌で感じることができる。実は料理そのものの話ではなく、今回は器であるお皿と食に関する話をしたい。
北海道よもやま話

4πr2が示唆する日本国産ダイズの将来

4πr2(よんぱいあーる2じょう)――この方程式に何度、悩まされたことか。たぶん皆さんも一度は覚えたことがある方程式ではないだろうか。この方程式は、ダイズの規格を大きく左右する“汚れ”について、ある一定の説明をしてくれる。今回は、日米のダイズの規格の違いを考えることによって、日本のダイズの将来を展望してみたい。
北海道よもやま話

今年の北海道の凶作は人災なのだろうか?

今年は、すべての作物の品質や収量が明らかに悪かった。就農して25年になるが、これほどの異常な気候条件は初めてだ。農林水産省は10月2日、イネの作況指数が北海道は91の不良と発表したが、現場の生産者は「それよりは明らかに悪い。80くらいだろう」と言う。これが全国平均で見ると98に上がるのだから、気象を含めた天からの恵みには、喜びと人の無力さを感じてしまう。イネのいもち病も1993年以来、久しぶりに見 […]
北海道よもやま話

世界の先端バイオ技術を無視し、発言しない日本の生産者の責任

日本国内で販売される農薬には登録制度があり、すべての生産者は、その制度に従った適切な使用が求められる。今はそんなことはないだろうが、かつては現場で農薬使用の解釈に悩むこともあったようだ。ダイズ栽培では、雑草管理次第で収量が決まることは前回述べたが、どんな除草剤を使えば、生産者に最大の効果をもたらすかは、最終的に生産者自らの農薬選択による。
北海道よもやま話

有機栽培農家の敵「農薬」、その価格と流通

北海道のダイズ、ムギ農家が農薬を使用する金額はどれくらいだと思われるだろうか? 現場では除草剤、殺菌剤、殺虫剤の3タイプを主に使っている。金額、量は少ないが、成長促進剤、発芽抑制剤なども使用して、しっかりと農薬取締法に書かれている“国民の生活環境の保全に寄与”しているはずだ。ただ残念なことに、そのような話を生産者仲間が集まってしたことはないのだ。
北海道よもやま話

マイノリティの行動から次世代農業のヒントが見えてくる

湊須磨子(みなとすまこ、旧姓:浅田)さん。愛称スー。子供達はグラマスーと呼ぶ御年92歳の日系女性が米国ロサンゼルス近郊に住んでいる。昨年90歳で亡くなったご主人ヘリーとともに、20年来の知り合いになる。スーは1935年2月、秩父丸で米国メジャーリーグとの対戦のため巨人軍の沢村栄治投手らが乗船してホノルル経由でサンフランシスコ、ロサンゼルスに向かう同じ船上にいた。彼女は米国生まれであったが父の仕事の […]