昨年、コーンブレッドのことを調べていたら、グローバル・ダイニングの瀬戸さんが、「六本木ヒルズの『ブエナ ガーデン カフェ』(カフェ・カンパニー)でも見つけました」と教えてくれた。
「ブエナ ガーデン カフェ」のコーンブレッド、とてもよく仕上がっていて、日本人の味覚にも合うもの。デザートとして提供していたけれど、料理と一緒にというサジェスチョンがないのはもったいない。メニューには、ぴったり合うはずの肉料理がたくさん並んでいた。
で、そのとき知ったのが、「Sakura醤油」。ブラジルに渡った日本人が、現地で生産を始めた醤油と、同店にコーンブレッドを導入した橋本さんが教えてくれた。
濃い口で、色も味も濃いめ。ブラジル人好みの味というけれど、違和感はなくて、知らずに出されればブラジル産とは気付かないはず。
醤油醸造には、大豆のほかにたいていは小麦を使うけれど、「Sakura醤油」はトウモロコシを多めに使う。それは、創業当時、小麦が高かったかららしい。でも、それで出来た濃いめの味が、ブラジルで愛されるように。
「Sakura醤油」、南米ではよく知られたブランドらしい。Webで調べると、旅行会社のおみやげ別送サービスで、ブラジル土産の定番の一つのようでもある。
こういうものをテーブルに置いて、お客さんに逸話も話してくれる「ブエナ ガーデン カフェ」、なかなか素敵です。
※ちなみに、日本国内にも「サクラしょうゆ」というブランドがあり。これは、石川県輪島市の谷川醸造という会社のもの。ブラジルの「Sakura醤油」とは無関係。
※このコラムは個人ブログで公開していたものです。