製造・物流

2010年食の10大ニュース[1]

2010年もあとわずか。今年も食にまつわる話題は数多く、それぞれの話題がかかわる領域、影響を与える領域も多岐にわたりました。それらを振り返りながら、来る年に備え、夢も膨らませたいものです。  そこでFoodWatchJapanは、食の科学、技術、流通に造詣の深い識者の方々に「2010年食の10大ニュース」をピックアップしてもらいました。トップバッターは食品技術士の横山勉さんです。
技術士からの提言(Y)

大学は積極的に公開講座を開き、意識の高い市民を集めよ

大学の生き残り競争が激化していることは、もはや多くの人が知っていることだろう。一人でも多くの学生を確保するため、社会に向けてイメージアップを図ることは重要な戦略だ。そんなことを意識してのことだろうか、最近では市民向けの公開講座を開催する大学が多い。中には、10回以上のシリーズとして継続する場合もあるので、そのような講座であれば、受講生同士の交流を図ることをお薦めしたい。受講生には意識の高い市民が集 […]
野川第一・第二調節池での稲刈り
技術士からの提言(Y)

「都会で田んぼ!」のススメ

現在、都会では虫食いのように空いた土地が生じている。コインパーキングに活用されるケースが多いようだが、そんな都会の土地で田んぼを作ってみてはいかがだろうか。「都会で田んぼ!」のススメである。これにはさまざまなメリットが秘められている。
技術士からの提言(Y)

アレルギー「なぞなぞ表記」の疑問

いきなりだが、次の「なぞなぞ」めいた文章の意味について、お考えいただきたい。 本製品は、落花生(特定原材料等の名称)を使用した設備で製造しています。 トウモロコシの輸送設備等は、ダイズ/コムギの輸送にも使用しています。 本製品で使用しているアサリには、カニが共生しています。 本製品のシラスは、カニが混ざる漁法で採取しています。 本製品で使用しているイトヨリダイは、エビを食べています。 さて、その「 […]
技術士からの提言(Y)

今年は食品ロス削減活動元年にしたい

2008年前半は各種食材が急騰し、食料の安定供給の大切さを肌で感じた年になった。そのような中、牛久保明邦氏(東京農業大学国際食料情報学部教授)を座長とする農林水産省の食品ロスの削減に向けた検討会が8月にスタートした。日本では食品として年間約9,000万tの農林水産物を消費している。これに伴い、約1900万tの廃棄物が発生。この内、500万?900万tが喫食可能ないわゆる「食品ロス」と推定されている […]
技術士からの提言(Y)

東京都に望む「BSE全頭検査」の卒業

名門大学生の逮捕により大麻汚染の広がりを認識する昨今だ。大麻や覚せい剤周辺の脱法ドラッグは取り締りが困難だったが、これを可能にしたのが2005年施行の「東京都薬物濫用防止に関する条例」である。用途にかかわらず薬物そのものを指定して規制した。本条例により、都内の脱法ドラッグは一掃され、その後の改正薬物法につながった。正に地方から日本を動かした。こうした東京都の実力は、地方自治体の中でも抜きん出ている […]
技術士からの提言(Y)

リスコミの切り札「食品安全カウンセラー」制度の創設を

2004年から続いてきたFoodScienceの「松永和紀のアグリ話」が9月24日の記事を持って終了となった。「お疲れさまでした。永い間ご指導いただきありがとうございました」とご苦労を労うと共にお礼を申し上げたい。また、一連の松永さんの連載を読んで密かに温めていた、食のリスクコミュニケーション(リスコミ)の切り札としての「食品安全カウンセラー」制度の創設を、この機会に披露したい。
技術士からの提言(Y)

三方一両得の食品回収対策

8月15日は終戦記念日。数年前のこの時期、出張先のホテルでアニメ版「火垂るの墓」を観たことがある。誰にも遠慮することなく、ボロボロ涙をこぼしたものだ。あの戦争では大勢の人が武器により、そして飢餓で亡くなった。現在の日本の繁栄は、彼らの尊い犠牲のおかげである。清太と節子、そして戦争で犠牲になった方々がこの日本を見ているとすれば、どのような気持ちだろう。農林水産消費安全技術センター(FAMIC)がまと […]
技術士からの提言(Y)

街へ出よ!科学者・技術者諸君!!

子供たちの理科離れが進んでいるといわれて久しい。大人も同様で、科学技術の恩恵を享受しながら、反科学的なものに引かれる人が多い。占いやスピリチュアルなどがはびこり、マイナスイオンなど科学を装うニセ科学も蔓延する。それらのことも取り上げて、科学を正しく理解することの是非を説いた松永和紀氏の「メディア・バイアスあやしい健康情報とニセ科学」(光文社新書)に、このほど「科学ジャーナリスト賞2008」が授与さ […]