繁盛の秘密・付加価値の正体

値下げするとお客が減るのはなぜか?(5)マーケティングでいう「死神」とは――低価格路線が招き寄せる地獄の案内人

前回までは、アンダーマイニングという現象を説明し、値引き・値下げ(値下げとなる価格改定、割引券等の発行、クーポンプログラム、ポイントプログラムなど)が、得意客を遠ざけることになってしまう可能性についてお話ししました。
時・人・仕事

健康長寿の秘訣は食事のバラエティとおいしさ

【東京都健康長寿医療センター研究所大渕修一さんへのインタビュー】日本が高齢社会となった今、高齢期の健康を保つにはどうするべきか、健康な状態で高齢期を迎えるにはどうするべきかに関心が集まっている。とくに、食について考えるべきことを、東京都健康長寿医療センター研究所在宅療養支援研究副部長の大渕修一氏に聞いた。
繁盛の秘密・付加価値の正体

値下げするとお客が減るのはなぜか?(4)キャッシュバック、クーポン、ポイントが得意客を追い払う

前回は、自分の心から、自発的に何かをしている人に対して、他人が報酬を設定する、とくに金銭的な動機づけをすると、その人はやる気をなくすというお話をしました。このことを、店に通ってきてくれている得意客について考えてみます。
繁盛の秘密・付加価値の正体

値下げするとお客が減るのはなぜか?(1)出血大サービスの常態化

低価格を訴求する営業を継続していくとお客は次第に減っていく――私はそう考えています。もちろん、お客に「安い」「トクをした」と感じさせることで短期的に客数を増やすことはできるでしょう。しかし、長期的に見れば、価格訴求型の営業は店の価値を損なうものに違いないのです。
繁盛の秘密・付加価値の正体

店・料理の決め手は味ではない

ランチはコモディティであるということを書いてきましたが、ランチタイムに提供している商品がコモディティとしてのランチとして消費されていない場合は、実はあります。そのことについて考えてみましょう。
「よい農産物」とはどんな農産物か?

世界各国と日本の農産物単位面積当たりの収穫量の比較

「『よい農産物』とはどんな農産物か?」連載第35回「日本の農業技術は国際的に低レベル」については、「多くの作物について、日本は主要先進国の中で唯一、単位面積当たりの収量の伸びが30年間も止まったまま」という点についてデータを示すようにという声をたくさんいただきました。  このことについては、農業技術通信社社長の昆吉則氏が長年指摘し氏も改善・革新への努力・挑戦を訴えているところです。そのため、氏と交 […]
繁盛の秘密・付加価値の正体

繁盛店は値下げしない

全国津々浦々、商品ジャンルも価格帯も異なるさまざまな店がある中で、私がこれまでお話をうかがいに行った繁盛店にはいくつかの共通する習慣があります。その中でも比較的頑固に守られていることに、次の2項があります。
繁盛の秘密・付加価値の正体

繁盛店の考え方と不振店の動き方

はじめに  私は20代から外食産業の取材を始め、来年は四半世紀ということになります。柴田書店に入社して「月刊食堂」編集部に配属されたのが25歳。同誌は主にチェーンレストランの仕事を扱うビジネス誌でした