スクリーンの餐

妻のラブレターのような弁当

年末の恒例企画、年間1000本以上の鑑賞本数を誇る私rightwideが、今年公開された映画の中から印象的な食べ物や飲み物が出てきた作品を厳選したベスト10を発表する。まずは洋画編から。
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「恋妻家宮本」のファミレスとお弁当

 今年の1月に公開された「恋妻家宮本」は、重松清の小説「ファミレス」(2013)を原作に、テレビドラマ「家政婦のミタ」(2011)、「純と愛」(2012~2013)、「過保護のカホコ」(2017)等の脚本家として知られる遊川和彦が初監督を務めた作品。原作のタイトルが示すとおり、ファミリーレストラン(本作では「デニーズ」)が主要な舞台として登場する。今回は、そのファミレス等の印象的な食べ物について述 […]
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「関ヶ原」“ミリメシ”事情

今回は、現在公開中の映画「関ヶ原」を通して、戦国時代の“ミリメシ”である陣中食について述べていく。 サムライのいちばん長い日  本作は司馬遼太郎の時代小説を原作に、原田眞人がメガホンを取った作品である。原田は監督デビュー作「さらば映画の友よ・インディアンサマー」(1979)以来、「KAMIKAZE TAXI」(1995)、「金融腐食列島 呪縛」(1999)、「突入せよ!あさま山荘事件」(2002) […]
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居酒屋主人とはかない女たち

映画に描かれた居酒屋の印象的な飲食シーンに着目する。シリーズの1回目は、タイトルに「居酒屋」の名を冠する3本の日本映画「居酒屋兆治」と「居酒屋ゆうれい」・「新 居酒屋ゆうれい」から。 「居酒屋兆治」の「煮え切らない煮込み」  1本目は、寿屋(現サントリー)在籍時に「トリスを飲んでHawaiiへ行こう!」のコピーライターとして知られ、1963年に「江分利満氏の優雅な生活」で第48回直木賞を受賞した作 […]