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「モダン・ガールは何を飲んでいたのか」のこぼれ話について

「洋酒文化の歴史的考察」を連載されている石倉一雄さんが、前シリーズ「モダン・ガールは何を飲んでいたのか」のこぼれ話をご自身のブログに書かれました。  問題の洋酒の色についての追跡と考察が書かれていますので、バーテンダーの方、洋酒への興味をお持ちの方はぜひご覧ください。 ●モダン・ガール「青い酒の「靑」にこだわる」/FWJ連載こぼれ話 FoodWatchJapan 編集部
洋酒文化の歴史的考察

I モダン・ガールは何を飲んでいたのか(8)

日本に洋酒文化が定着していったプロセスを追う本シリーズ。その手がかりとして最初にスポットを当てたのが、大正期から現れたモダン・ガールたちだ。この時期の日本にカクテルというものが登場したと前回述べたが、今回はより多くのモダン・ガールたちに親しまれていたリキュールを紹介する。
洋酒文化の歴史的考察

I モダン・ガールは何を飲んでいたのか(6)

日本に洋酒文化が定着していったプロセスを追う本シリーズ。その手がかりとして最初にスポットを当てたのが、大正期から現れたモダン・ガールたちだ。さて、尾竹紅吉に「五色の酒」を差し出した奥田駒蔵だが、彼がそれを調製した事情を考えると次々に不思議な点が出てくる。
洋酒文化の歴史的考察

I モダン・ガールは何を飲んでいたのか(5)

日本に洋酒文化が定着していったプロセスを追う本シリーズ。その手がかりとして最初にスポットを当てたのが、大正期から現れたモダン・ガールたちだ。その中に、現在一般にイメージされるのとはちょっと違うモダン・ガールがいた。名前を尾竹紅吉という。好奇心旺盛な彼女がひき起こしたある事件が、当時の洋酒事情への興味をかき立てる。
洋酒文化の歴史的考察

I モダン・ガールは何を飲んでいたのか(4)

日本に洋酒文化が定着していったプロセスを追う本シリーズ。その手がかりとして最初にスポットを当てたのが、大正期から現れたモダン・ガールたちだ。彼女たちが飲んでいたものを調べるために、まず当時の酒の品揃えを見てみる。これが意外や、平成日本も顔負けと思えるほど充実していたのである。
洋酒文化の歴史的考察

I モダン・ガールは何を飲んでいたのか(3)

日本に洋酒文化が定着していったプロセスを追う本シリーズ。その手がかりとして最初にスポットを当てたのが、大正期から現れたモダン・ガールたちだ。そもそもモダン・ガールというものは“舶来思想”であり、日本では独特の奔放さを持つスタイルに変容していった。
洋酒文化の歴史的考察

I モダン・ガールは何を飲んでいたのか(2)

日本に洋酒文化が定着していったプロセスを追う本シリーズ。その手がかりとして最初にスポットを当てたのが、大正期から現れたモダン・ガールたちだ。さて、史料をあたっていると、洋装の彼女たちというのは実は少なかったらしいことがわかってきた。
洋酒文化の歴史的考察

I モダン・ガールは何を飲んでいたのか(1)

日本に洋酒文化が定着していったプロセスを追っていく。最初に、その手がかりとして大正期から現れたモダン・ガールたちにスポットを当てる。彼女たちはどんな人たちで、どんな洋酒をどのように楽しんでいたのか。ところがこの調べものが、一筋縄ではいかないのだ。
洋酒文化の歴史的考察
洋酒文化の歴史的考察

大戦末期の洋酒本と謎のカクテルブック

大戦末期の大連で発行された「酒の話」  一昨年の9月に「モダン・ガールは何を飲んでいたのか」でスタートした連載も、早いもので80回を超えた。スパイ・ゾルゲが愛したカクテル、横浜に明治7(1874)年に上陸し、曲芸のようなフレアで供されたカクテル、昭和11(1936)年に出版された戦前の頂点となる「大日本基準コクテール・ブック」。――一つひとつの原稿への思い出は尽きないが、いずれも現時点で集められる […]
パーヴィス
洋酒文化の歴史的考察

VII 横浜・カクテルことはじめ(3)明治7年横浜のブルー・ブレイザー

パーヴィスはまず、自らカクテルの調製に乗り出した。彼を描いた英字紙の漫画とレシピを見ると、パーヴィスが取り組んだカクテルがブルー・ブレイザーであったことがわかる。しかし、結局それはうまく行かない。しかし、彼が断念した直後、アメリカからプロのバーテンダーが来日する。
姉の宮垣みね子(左)と妹のとし子
洋酒文化の歴史的考察

VI 女性バーテンダーのさきがけ(2)戦前日本編

エイダ・コールマンの例にならい、日本の当時の一流ホテルに女性バーテンダーの名を探す。もしそこに名前が見つからなければ、探索は一挙に難しくなる。年号が昭和に変わって全盛期を迎えたカフェー、そこでおぼつかない手つきでシェーカーを振っていた「女給」という存在があるからだ。それでも見つかったある女性は、確かな腕を持つ名バーテンダーであったはずだが、その後の消息はつかめなくなってしまう。
ラベルに日本文のある奇妙なベルモットのボトル
洋酒文化の歴史的考察

IV 赤くなかった“赤富士”(6)

今回、FoodWatchJapanの原稿を書くことがきっかけで「大日本基準コクテール」ブックの実物を目にすることができたが、もう一つ、ここから改めて調べ直したマウント・フジカクテルについて、知られざるエピソードがあった可能性が出てきたことを「赤富士」リサーチの後日談として残しておきたい。