東京都中央卸売市場(豊洲市場水産農産品課)が発表した2022年3月第1週(3月4日〜3月10日)の概況より。
9日(水)が休市のため5日間の営業。鮮魚類の取扱数量は前週に比べわずかに増加。
1日平均取扱数量は総量1,134t(前週比92%、前年同期比92%)。
このうち鮮魚類は597t(前週比102%、前年同期比95%)、冷凍魚類は216t(前週比75%、前年同期比97%)、塩干加工品は321t(前週比91%、前年同期比85%)。
日ごとの動き
3月4日(金) 週末の取引、買い気はやや上向き。アジが7〜8割続伸、メジはしっかり、カツオは2〜4割下落、スルメは弱保合、相場全体では軟調。
3月5日(土) 休市前の取引、買い一服や高値嫌気から相場は全般に伸び悩む。
イワシ 安値継続、サバ、スルメが小幅に下落、アジは2割ほど続伸、相場全体では弱保合。
3月7日(月) 週明けの取引、入荷増で買い気は振るわなかった。サバ、カツオは強保合、ブリはしっかり、スルメは小動き、メジは区々、相場全体では強保合。
3月8日(火) 休市前の取引、気温の低下や雨模様で買い気は低調。スルメが1〜3割、メジは1〜2割の上伸、アジは2割続落、サバは2割下落、相場全体では区々。
3月10日(木) 休市明けの取引、買い気はやや上向き。アジが2〜3割、サバは小幅の続落、スルメは2〜3割反落、カツオは堅調な相場形成、相場全体では小安い。
品目別の動き
アジ 中型が長崎、中小型が茨城を主体に入荷。前週に比べ数量はわずかに減少し、価格は中型が約4.5割高、中小型が前年同期比で4割強安。
サバ 三重を主体に入荷。前週に比べ数量は9%増加し、価格は0.5割強高。
イワシ 石川を主体に入荷。前週に比べ数量は28%増加し、価格は1割安。
スルメイカ 長崎や山口を主体に入荷。前週に比べ数量は43%増加し、価格は0.5割強安。
カツオ 鹿児島を主体に入荷。前週に比べ数量は73%増加し、価格は約3割安。
ムキカキ 19%減少し、三陸産の価格は2割弱安。
主な水産物の市況(2022年3月第1週)
品目 | 1日平均上場数量(t) | 前週比(%) | 前年同期比(%) | 主産地 | 銘柄 | 卸売価格(㎏/円) |
---|---|---|---|---|---|---|
マグロ | 38.9 | 70 | 92 | 各地 | 生 | 3,587 |
海外 | 生 | 1,430 | ||||
メバチ | 44.7 | 116 | 108 | 各地※ | 冷凍 | 1,263 |
アジ | 46.1 | 97 | 86 | 長崎 | 中 | 756 |
茨城 | 中小 | 378 | ||||
サバ | 43.4 | 109 | 81 | 三重 | − | 346 |
イワシ | 37 | 128 | 161 | 石川 | − | 302 |
スルメイカ | 11.7 | 143 | 84 | 長崎ほか | − | 950 |
冷スルメイカ | 3.3 | 138 | 165 | 各地 | − | - |
サンマ | 1.6 | 100 | 70 | 各地 | 解凍 | - |
カレイ | 17.2 | 177 | 90 | 北海道 | マ | - |
青森ほか | マコ | 756 | ||||
北海道 | アカ | 729 | ||||
北海道 | アサバ | 346 | ||||
ハマチ | 13.6 | 74 | 43 | 鹿児島ほか | 野〆 | 1,296 |
塩サケ | 16.1 | 103 | 91 | 北海道 | トキ | - |
北海道 | アキ | 896 | ||||
タラ類 | 13.4 | 88 | 86 | 岩手ほか | 生 | - |
宮城 | ぶわ | - | ||||
カツオ | 22.7 | 173 | 85 | 鹿児島 | − | 583 |
キンメダイ | 6 | 95 | 67 | 静岡ほか | − | 1,642 |
ムキカキ | 10.5 | 81 | 82 | 三陸 | − | 1,225 |
各地 | − | 1,080 |
豊洲市場調べ。価格は中値。
東京都中央卸売市場週間市況(東京都中央卸売市場豊洲市場水産農産品課)
http://www.shijou.metro.tokyo.jp/torihiki/week/