3月6日、食品・飲料の専門展示会、FOODEX JAPAN 2012が幕張メッセで始まった。4日間の会期。今回は約72(前回60)の国と地域から2391社(同2100社)が出展。4日間で約8万人の来場を見込む。
円高による日本企業の購買意欲を狙う形で、海外からの出展は増加。とくに中国、イタリア、韓国、台湾、スペインなどは大面積のパビリオンを出展している。
国内からの出展では、そのほか地方自治体、地銀・信金といった金融機関、中小企業基盤整備機構(中小機構)等によるローカル食材の出展が目立ち、経済産業省による植物工場の出展も来場者の目を引いていた。
一方、前回に続き、日本から海外への輸出を目的とした企業が出展する「MADE IN/BY JAPANコーナー」を面積を倍増して設定。同コーナーへの出展社は86社(前回の2.5倍)。中小機構は同コーナー内に「SEKAI KIZUNA」パビリオン(41社)を出展した。
このコーナー設定について、主催者サイドでは中国、韓国、台湾、香港から18社のバイヤーを招き、出展社との商談をセッティングしている。ほか、海外からの来場者は全来場者の1割を見込む。
主催者サイドでは今年のキーワードとして「女性目線」を設定し、女性バイヤーを対象とした新製品のアンケートなども行った。
初日の場内でとくに行列を作っていたのは、チョコレートなどのスイーツやエスプレッソなどの試食・試飲。また、米粉や各種の新素材、ヘルシーにポイントを置いた食品や機器が注目を集めていた。
会場内の来場者からは「今年はフードサービスのバッジを付けた来場者が多い印象を受ける」といった声が聞かれた。