東京都中央卸売市場(豊洲市場水産農産品課)が発表した2021年10月第4週(10月22日〜10月28日)の概況より。27日(水)が休市のため5日間の営業。鮮魚類の取扱数量は前週に比べ5%の増加。1日平均取扱数量は総量1,203t(前週比103%、前年同期比93%)。
このうち鮮魚類は642t(前週比105%、前年同期比101%)、冷凍魚類は217t(前週比97%、前年同期比70%)、塩干加工品は344t(前週比103%、前年同期比99%)。
日ごとの動き
10月22日(金) 週末の取引、雨市で買い気は低調。カツオが2〜5割、スルメは1〜3割反発、サバ、ブリは堅調、アジは反落、サンマは小動き、相場全体では堅調。
10月23日(土) 休市前の取引、前荷薄に加え目先の入荷も少ない見通しから買い急がれ、ほぼ全面高の取引。アジ、サバが堅調、カツオ、メジは小幅続伸、サンマはストック品が大半ながら下げ渋り、相場全体では続堅調。
10月25日(月) 週明けの取引、買い気はやや上向き。アジが続堅調、イワシは小高く、サンマは強保合、サバは小安く、メジは軟調、相場全体では小動き。
10月26日(火) 休市前の取引、雨市で買い気は弱かった。サンマが3〜5割、メジはおおむね上伸、サバは1〜2割反発、カツオは堅調、アジは1〜3割下落、イワシは軟調、相場全体では小高い。
10月28日(木) 休市明けの取引、入荷は増えたが天候も回復し荷動きはまずまず。アジが2〜3割続落、サンマは2割反落、スルメは1〜2割下落、カツオはしっかり、相場全体では小反落。
品目別の動き
アジ 中型が鳥取、中小型は新潟を主体に入荷、前週に比べ数量は12%増加し、価格は中型が約0.5割安、中小型がわずかに下落。
サバ 青森を主体に入荷、前週に比べ数量は17%減少し、価格は約0.5割安。
イワシ 宮城や北海道を主体に入荷、前週に比べ数量は17%減少し、価格は2割安。
スルメイカ 長崎を主体に入荷、前週に比べ数量は22%減少し、価格は0.5割強高。
カツオ 宮城を主体に入荷、前週に比べ数量は18%減少し、価格は1割強安。
生サンマ 北海道や岩手を主体に入荷、価格は約1割高。
ムキカキ 21%増加し、三陸産の価格は1.5割強高。
主な水産物の市況(2021年10月第4週)
品目 | 1日平均上場数量(t) | 前週比(%) | 前年同期比(%) | 主産地 | 銘柄 | 卸売価格(㎏/円) |
---|---|---|---|---|---|---|
マグロ | 41.5 | 98 | 113 | 各地 | 生 | 5,756 |
海外 | 生 | 3,697 | ||||
メバチ | 40 | 100 | 69 | 各地※ | 冷凍 | 1,177 |
アジ | 31.6 | 112 | 76 | 鳥取 | 中 | 842 |
新潟 | 中小 | 542 | ||||
サバ | 26.3 | 83 | 81 | 青森 | − | 486 |
イワシ | 12.9 | 83 | 105 | 宮城ほか | − | 328 |
スルメイカ | 10.2 | 78 | 97 | 長崎 | − | 1,262 |
冷スルメイカ | 2.5 | 109 | 78 | 各地 | − | - |
サンマ | 26.4 | 73 | 57 | 北海道ほか | 生 | 1,361 |
北海道ほか | 解凍 | - | ||||
カレイ | 8.1 | 96 | 125 | 北海道 | マ | 648 |
青森ほか | マコ | 1,512 | ||||
北海道 | アカ | 1,080 | ||||
北海道 | アサバ | 648 | ||||
ハマチ | 11.4 | 109 | 41 | 鹿児島ほか | 野〆 | 1,350 |
塩サケ | 30.6 | 205 | 188 | 北海道 | トキ | - |
北海道 | アキ | 756 | ||||
タラ類 | 27.4 | 111 | 157 | 岩手ほか | 生 | - |
宮城 | ぶわ | - | ||||
カツオ | 21.5 | 82 | 87 | 宮城 | − | 756 |
キンメダイ | 4.5 | 64 | 67 | 静岡ほか | − | 1,814 |
ムキカキ | 9.8 | 121 | 89 | 三陸 | − | 2,076 |
各地 | − | - |
豊洲市場調べ。価格は中値。
東京都中央卸売市場週間市況(東京都中央卸売市場豊洲市場水産農産品課)
http://www.shijou.metro.tokyo.jp/torihiki/week/