はくさい、ごぼう、さといも増

東京都中央卸売市場（大田市場業務課）が発表した2021年10月第3週（10月15日〜10月21日）の概況より。開市日数は、今週5日、前週5日、前年5日。1日平均入荷量は総量5,972t（前週比102％、前年同期比100％）。

日ごとの動き

前週比ではきゅうり、こまつな、ピーマン等が減少したが、はくさい、ごぼう、さといも等が増加し、2％の増加となった。

前年同期比では、じゃがいも、たまねぎ、ねぎ等が減少したが、ピーマン、ミニトマト、トマト等が増加し、増減なしとなった。

市況は前週比で区々、前年同期比で弱保合となった。

品目別の動き

だいこん　青森県、北海道等から入荷し、千葉県産、茨城県産が増加傾向となり、前週比で11％の増加となった。気温が下がり需要が増えて荷動きは良好なものの、入荷量は多いため、青森県産の価格は弱保合となった。

にんじん　北海道を中心に順調に入荷したが、前週比8％の減少となった。北海道産の価格は強保合となった。

キャベツ　群馬県を中心に岩手県等から順調に入荷し、前週比で3％の増加となった。全体量が多く荷動きは鈍いため、群馬県産の価格は弱保合となった。

レタス　茨城県、長野県等から入荷したが、長野県産が終盤で数量減少し、前週比9％の減少となった。気温の低下で需要が低いため荷動きは鈍く、茨城県産の価格は弱保合となった。

はくさい　長野県を中心に順調に入荷し、前週比53％の大幅な増加となった。気温が下がり需要が増えてきたものの、全体量の多さにより相場は安値水準となり、長野県産の価格は弱保合となった。

ほうれんそう　群馬県を中心に茨城県等から入荷し、前週比3％の増加となった。群馬県産の価格は弱保合となった。

ねぎ　北海道を中心に青森県等から順調に入荷したが、前週比3％の減少となった。北海道産の価格は弱保合となった。

きゅうり　群馬県、埼玉県等から入荷したが、関東産が気温低下のため生育鈍化し、前週比28％の減少となった。群馬県産の価格は保合となった。

なす　高知県、群馬県等から入荷したが、群馬県産、栃木県産が終盤かつ気温低下で減少傾向となり、前週比9％の減少となった。荷動きは鈍く相場は下落傾向で、高知県産の価格は弱保合となった。

トマト　北海道を中心に千葉県等から入荷したが、前週比2％の減少となった。これまでの高値により荷動きは鈍く、相場は下落傾向で、北海道産の価格は弱保合となった。

ピーマン　茨城県、岩手県等から入荷したが、東北産が終盤で減少傾向となり、前週比16％の減少となった。荷動きは鈍く、相場は安値水準のままで、茨城県産の価格は保合となった。

主な農産物（野菜）の市況（2021年10月第3週）