極早生みかんピーク。くり減

東京都中央卸売市場（大田市場業務課）が発表した2021年10月第2週（10月8日〜10月14日）の概況より。開市日数は、今週5日、前週5日、前年5日。1日平均入荷量は総量1,807t（前週比97％、前年同期比100％）。

日ごとの動き

前週比では、アールスメロン、みかん、かきなどが増加したが、くり、西洋なし、なしなどが減少したため、3％の減少となった。

前年同期比ではくり、なし、りんごなどが減少したが、かき、ぶどう、みかんなどが増加し、増減なしとなった。

市況は前週比で保合、前年同期比で弱含みとなった。

品目別の動き

みかん　熊本県、長崎県を中心に愛媛県等から入荷し、極早生みかんの出荷がピークに入り、前週比4％の増加となった。荷動きは鈍く、熊本県産、長崎県産、極早生の価格は弱保合となった。

りんご　青森県産「ふじ」を中心に入荷し、長野県産「シナノスイート」、岩手県産「ジョナゴールド」等の前進出荷が続き、前週比増減なしとなった。引き合いは弱く、青森県産「ふじ」の価格は弱含みとなった。

なし　福島県、新潟県等から入荷したが、「あきづき、新高」は終盤に入り「にっこり」中心に移行しているため、前年同期比21％の減少となった。福島県産「新高」の価格は保合となった。

かき　和歌山県産、奈良県産の「刀根」を中心に入荷し、「刀根」は出荷ピークに向かっていることから、前週比3％の増加となった。和歌山県産「刀根」の価格は保合となった。

ぶどう　長野県を中心に岡山県等から入荷したが、巨峰の入荷量が減少し、ピオーネ中心となり、前週比23％の減少となった。長野県産「シャインマスカット」「巨峰」の価格は保合、岡山県産「ピオーネ」の価格は弱含みとなった。

くり　茨城県を中心に長野県等から入荷したが、茨城県産の入荷量がすくないために、前週比31％の大幅な減少となった。先週に続き荷動きはよく、引き合いも強く、茨城県産の価格は保合となった。

アールスメロン　静岡県、茨城県等から入荷し、前週比比9％の増加となった。引き合いは強く、茨城県産の価格は強保合となった。

主な農産物（果実）の市況（2021年10月第2週）