ムキカキ増。三陸産1.5割安

東京都中央卸売市場(豊洲市場水産農産品課)が発表した2021年10月第2週(10月8日〜10月14日)の概況より。13日(水)が休市のため5日間の営業。鮮魚類の取扱数量は前週に比べわずかに減少。1日平均取扱数量は総量1,245t(前週比91%、前年同期比107%)。

このうち鮮魚類は652t(前週比97%、前年同期比112%)、冷凍魚類は263t(前週比81%、前年同期比117%)、塩干加工品は330t(前週比87%、前年同期比91%)。

日ごとの動き

10月8日(金) 週末の取引、荷もたれから買い気は振るわなかった。サンマがおおむね、メジは2〜4割、カツオは2〜3割それぞれ上伸、サバは2〜3割反発、相場全体では上伸

10月9日(土) 休市前の取引、サンマが順調に買い進められるなど、休み前で買い気が上向き前日鈍かった荷動きは好転。アジ、スルメは強保合、イワシがしっかり、カツオは幾分値を上げ、サンマは引き続き高値圏ながら3割ほど反落、相場全体では強保合

10月11日(月) 週明けの取引、買い気はやや上向き。ブリが1〜2割、アジは1割上伸、サンマは2〜4割続落、サバは1〜3割下落、メジは軟調、相場全体では区々

10月12日(火) 休市前の取引、買い気は振るわなかった。イワシが2〜3割下落、サンマは軟調、スルメは1割上伸、ブリは強保合、相場全体では強保合

10月14日(木) 休市明けの取引、天候も回復し買い気は上向き。アジが4〜5割続伸、カツオは3〜4割、ブリは2割、サンマは1割それぞれ上伸、メジは弱保合、相場全体では上伸

品目別の動き

アジ 中型、中小型ともに長崎を主体に入荷、前週に比べ数量は9%減少し、価格は中型が2.5割高、中小型が約2割高。

サバ 青森や千葉を主体に入荷、前週に比べ数量はわずかに減少し、価格は1割強安。

イワシ 北海道を主体に入荷、前週に比べ数量は51%増加し、価格は約3.5割安。

スルメイカ 長崎を主体に入荷、前週に比べ数量は44%増加し、価格は1割弱安。

カツオ 宮城を主体に入荷、前週に比べ数量は25%減少し、価格は3割高。

生サンマ 北海道や岩手を主体に入荷、価格は約2.2倍。

ムキカキ 56%増加し、三陸産の価格は約1.5割安。

主な水産物の市況(2021年10月第2週)

品目1日平均上場数量(t)前週比(%)前年同期比(%)主産地銘柄卸売価格(㎏/円)
マグロ50.4112139各地3,543
海外3,519
メバチ55133109各地※冷凍1,177
アジ54.891171長崎486
長崎中小475
サバ259890青森ほか410
イワシ12.515188北海道404
スルメイカ28.3144174長崎868
冷スルメイカ1.35065各地-
サンマ26.35657北海道ほか1,469
北海道ほか解凍-
カレイ7.3112109北海道567
青森ほかマコ-
北海道アカ1,080
北海道アサバ621
ハマチ9.610032鹿児島ほか野〆1,350
塩サケ16.562105北海道トキ-
北海道アキ594
タラ類18.3117112岩手ほか-
宮城ぶわ-
カツオ37.875214宮城562
キンメダイ8.4179175東京ほか1,620
ムキカキ515682三陸1,944
各地-
「各地※」は海外を含む。
豊洲市場調べ。価格は中値。
東京都中央卸売市場週間市況(東京都中央卸売市場豊洲市場水産農産品課)
http://www.shijou.metro.tokyo.jp/torihiki/week/