東京都中央卸売市場(豊洲市場水産農産品課)が発表した2021年9月第3週(9月17日〜9月23日)の概況より。
日ごとの動き
祝日の関係で4日間の営業。鮮魚類の取扱数量は前週に比べわずかに減少。
1日平均取扱数量は総量1,192t(前週比97%、前年同期比100%)。このうち鮮魚類は609t(前週比98%、前年同期比98%)、冷凍魚類は218t(前週比82%、前年同期比97%)、塩干加工品は365t(前週比106%、前年同期比107%)。
9月17日(金) 週末の取引、天候の悪化予報などにともない買い気は低調。アジが4〜5割続伸、サバ、スルメは強保合、ブリは3〜4割下落、メジは弱保合、相場全体では強保合。
9月18日(土) 休市前の取引、雨市となったが前荷薄や連休前で買い気は上向き、このところ鈍かった荷動きは幾分好転。アジが3割ほど続伸、サバは4〜5割上伸、スルメ、サンマは高値継続、ブリは北海道産が続軟調、イワシはストック品主体のため伸びを欠く、相場全体では小高い。
9月21日(火) 週明けの取引、連休明けで買い気はやや上向き。アジが1〜3割続伸、ブリは小高く、スルメ、サンマは強保合、カツオは小じっかり、相場全体では堅調。
9月22日(水) 休市前の取引、入荷増で買い気は後退。カツオが2〜3割、イワシは18日比で4〜5割上伸、メジは続堅調、サンマは2〜3割、スルメは1割下落、アジは軟調な相場形成、相場全体では区々。
品目別の動き
アジ 中型が鳥取、中小型が佐賀を主体に入荷。数量は前週に比べ64%減少し、価格は中型が約2.7倍、中小型は4割強高。
サバ 鳥取や石川を主体に入荷。数量は前週に比べ34%減少し、価格は5.5割強高。
イワシ 北海道や大阪を主体に入荷。数量は前週に比べ19%増加し、価格はほぼ変わらず。
スルメイカ 北海道を主体に入荷。数量は前週に比べ50%増加し、価格は1.5割安。
カツオ 宮城を主体に入荷。数量は前週に比べ17%減少し、価格は約3割高。
サンマ 北海道や岩手を主体に入荷。数量は前週に比べ24%増加し、価格は生が2割強安。
主な水産物の市況(2021年9月第3週)
品目 | 1日平均上場数量(t) | 前週比(%) | 前年同期比(%) | 主産地 | 銘柄 | 卸売価格(㎏/円) |
---|---|---|---|---|---|---|
マグロ | 38.7 | 92 | 97 | 各地 | 生 | 5,137 |
海外 | 生 | 4,240 | ||||
メバチ | 36.3 | 87 | 70 | 各地※ | 冷凍 | 1,157 |
アジ | 19.5 | 36 | 35 | 鳥取 | 中 | 1,242 |
佐賀 | 中小 | 882 | ||||
サバ | 16.8 | 66 | 58 | 鳥取ほか | − | 662 |
イワシ | 12.9 | 119 | 72 | 北海道ほか | − | 446 |
スルメイカ | 15.6 | 150 | 73 | 北海道 | − | 967 |
冷スルメイカ | 2.7 | 42 | 135 | 各地 | − | - |
サンマ | 24.8 | 124 | 116 | 北海道ほか | 生 | 1,377 |
各地 | 解凍 | - | ||||
カレイ | 10.8 | 96 | 138 | 北海道 | マ | 554 |
青森ほか | マコ | 1,188 | ||||
北海道 | アカ | 716 | ||||
北海道 | アサバ | 635 | ||||
ハマチ | 13.1 | 142 | 60 | 鹿児島ほか | 野〆 | 1,296 |
塩サケ | 34.5 | 134 | 212 | 北海道 | トキ | - |
北海道 | アキ | 594 | ||||
タラ類 | 10.5 | 112 | 142 | 岩手ほか | 生 | - |
宮城 | ぶわ | - | ||||
カツオ | 45.7 | 83 | 135 | 宮城 | − | 432 |
キンメダイ | 5.1 | 47 | 74 | 東京ほか | − | 1,620 |
豊洲市場調べ。価格は中値。
東京都中央卸売市場週間市況(東京都中央卸売市場豊洲市場水産農産品課)
http://www.shijou.metro.tokyo.jp/torihiki/week/