旧盆でぶどう倍増も荷動き鈍く

東京都中央卸売市場（大田市場業務課）が発表した2021年8月第2週（8月6日〜8月12日）の概況より。

日ごとの動き

開市日数は、今週4日、前週5日、前年5日。

1日平均入荷量は総量1,972t（前週比107％、前年同期比122％）。

前週比では、もも、すもも、すいか等が減少したが、いちじく、ぶどう、アールスメロン等が増加したため、7％の増加となった。

前年同期比ではいちじく等が減少したが、りんご、すいか、アールスメロン等が増加したため、22％の増加となった。

市況は前週比、前年同期比ともに保合となった。

品目別の動き

みかん　佐賀県を中心に大分県等から入荷し、前週比28％の増加となった。佐賀県産の価格は前週比で強保合となった。

もも　福島県を中心に山梨県等から入荷したが、福島県産が終盤に入り減少傾向のため、前週比23％の減少となった。引き合いはあるものの荷動きは鈍く、山梨県産の価格は前週比で保合となった。

ネクタリン　山梨県、長野県等から入荷し、山梨県産が出荷ピークに入り、前週比68％の大幅な増加となった。山梨県産の価格は前週比で保合となった。

すもも　山梨県を中心に長野県等から入荷したが、前週比12％の減少となった。山梨県産の価格は前週比で保合となった。

ぶどう　山形県産「デラウェア」、山梨県産「巨峰」を中心に入荷し、旧盆を迎えたことから、前週比116％の大幅な増加となった。山形県産「デラウエア」の価格は荷動きが鈍いため、前週比で弱保合、山梨県産「シャインマスカット」「巨峰」「ピオーネ」、岡山県産「アレキサンドリア」の価格は前週比で保合となった。

いちじく　愛知県を中心に和歌山等から入荷し、各産地が露地物の販売に入ったことから、前週比174％の大幅な増加となった。愛知県産の価格は前週比で弱保合となった。

アールスメロン　静岡県、茨城県、青森県産のアールス系デリシーメロンの入荷量が増えていることから、前週比102％の大幅な増加となった。引き合いは弱いものの、荷動きはよく、静岡県産の価格は前週比で強保合となった。

すいかは山形県を中心に長野県等から入荷したが、前週比5％の減少となった。引き合いは強いが荷動きは鈍く、山形県産の価格は前週比で保合となった。

主な農産物（果実）の市況（2021年8月第2週）