さくらんぼ増。引き合いも強い

東京都中央卸売市場（大田市場業務課）が発表した2021年6月第1週（6月4日〜6月10日）の概況より。

日ごとの動き

開市日数は、今週5日、前週5日、前年5日。

1日平均入荷量は総量921t（前週比79％、前年同期比92％）。

前週比では、さくらんぼ、ぶどうなどが増加したが、マンゴー、びわ、アンデスメロンなどが減少したため、21％の減少となった。

前年同期比では、りんご、クインシーメロンなどが増加したが、アールスメロン、マンゴー、こだますいかなどが減少したため、8％の減少となった。

市況は前週比で区々、前年同期比で強含みとなった。

品目別の動き

みかん　佐賀県を中心に愛知県等から入荷したが、前年同期比は3％の減少となった。引き合いは弱く、佐賀県産ハウスみかんの前年同期比の価格は弱含みとなった。

りんご　青森県を中心に入荷したが、前週比は20％の減少となった。青森県産「ふじ」の価格は保合となった。

もも　山梨県、福岡県等から入荷したが、前年同期比は10％の減少となった。山梨県産の価格は前年同期比で強含みとなった。

さくらんぼ　山形県、山梨県を中心に入荷したが、前年同期比は20％の減少となった。引き合いは強まり、山形県産の価格は前年同期比で強保合となった。

ぶどう　大阪府、島根県等から入荷し、前週比21％の増加となった。大阪府産「デラウエア」の価格は弱保合となった。

アールスメロン　静岡県、熊本県等から入荷したが、前週比は15％の減少となった。引き合いは強く、静岡県産の価格は強保合となった。

貴味メロン　茨城県を中心に千葉県等から入荷したが、前年同期比は3％の減少となった。引き合いは弱く、茨城県産の価格は前年同期比で弱含みとなった。

クインシーメロン　茨城県産を中心に熊本県から入荷したが、熊本県産が終盤となり、前週比は18％の減少となった。茨城県産の価格は弱含みとなった。

アンデスメロン　茨城県から入荷したが、茨城県産の出荷量が減少しているため、前週比は25％の減少となった。茨城県産の価格は保合となった。

すいか　千葉県を中心に熊本県等から入荷したが、前年同期比は4％の減少となった。千葉県産の価格は前年同期比で弱保合となった。

こだますいか　茨城県を中心に和歌山県等から入荷したが、前週比は19％の減少となった。大玉すいかのカット販売に押され、荷動きは鈍く、茨城県産の価格は弱保合となった。

マンゴー　宮崎県を中心に鹿児島県等から入荷したが、前週比は39％の大幅な減少となった。入荷量が少ないため、引き合いは強く、宮崎県産の価格は強保合となった。

主な農産物（果実）の市況（2021年6月第1週）