はくさい茨城・長野から順調

東京都中央卸売市場（大田市場業務課）が発表した2021年5月第4週（5月21日〜5月27日）の概況より。

日ごとの動き

開市日数は、今週5日、前週5日、前年5日。

1日平均入荷量は総量5,427t（前週比96％、前年同期比101％）。

前週比でははくさい、にら、かぼちゃ等が増加したが、なす、きゅうり、ふき等が減少したため、4％の減少となった。

前年同期比では、こまつな、なす、ふき等が減少したが、にんじん、はくさい、たまねぎ等が増加したため、1％の微増となった。

市況は、前週比は弱含み、前年同期比は保合となった。

品目別の動き

だいこん　千葉県を中心に茨城県等から入荷したが、主に関東産が終盤となり減少し、前週比3％の減少となった。荷動きはさほどよくないものの、全体量の少なさから相場は上昇し、千葉県産の価格は強保合となった。

にんじん　千葉県、徳島県等から入荷したが、徳島県産が最終盤で減少し、前週比14％の減少となった。徳島県産の価格は強保合となった。

キャベツ　千葉県を中心に愛知県等から入荷したが、前週比1％の微減となった。荷動きは鈍めで相場は下落し、千葉県産の価格は弱保合となった。

レタス　群馬県、長野県等から入荷したが、長野県産の低気温による生育遅れの影響で、前週比5％の減少となった。長野県産の価格は保合となった。

はくさい　茨城県を中心に長野県から順調に入荷し、特に長野県産の出荷が漸増傾向のため、前週比19％の増加となった。茨城県産の価格は強含みとなった。

ねぎ　茨城県を中心に千葉県等から入荷し、前週比で増減なしとなった。生育順調なため太めの物が多く、荷動きはまずまずで、茨城県産の価格は保合となった。

きゅうり　埼玉県を中心に群馬県等から入荷したが、埼玉県、群馬県等の関東産は雨の影響もあって出回りが落ち着き、前週比21％の減少となった。数量不足によって引き合いが強まり、相場が上昇し、埼玉県産の価格は強保合となった。

なす　高知県を中心に入荷したが、雨や低気温の影響によって前週比20％の減少となった。荷動きはまずまずながら数量不足により相場が上昇し、高知県産の価格は強保合となった。

トマト　熊本県を中心に栃木県等から入荷したが、前週比1％の微減となった。荷動きは鈍く相場は下落し、熊本県産の価格は弱保合となった。

ピーマン　茨城県を中心に入荷したが、茨城県産、高知県産が先週までの曇天の影響で数量が落ち着き、前週比7％の減少となった。荷動きは鈍めで相場は下落し、茨城県産の価格は弱保合となった。

主な農産物（野菜）の市況（2021年5月第4週）