東京都中央卸売市場(豊洲市場水産農産品課)が発表した2021年5月第4週(5月21日〜5月27日)の概況より。
日ごとの動き
26日(水)が休市のため5日間の営業。鮮魚類の取扱数量は前週に比べほぼ変わらず。
1日平均取扱数量は総量1,089t(前週比97%、前年同期比98%)。このうち鮮魚類は575t(前週比100%、前年同期比103%)、冷凍魚類は210t(前週比99%、前年同期比114%)、塩干加工品は304t(前週比92%、前年同期比82%)。
5月21日(金) 週末の取引、鮮魚類の買い気は振るわなかった。イワシが2〜4割、スルメは2割下落、サバは小安い、カツオは強保合、相場全体では小安い。
5月22日(土) 休市前の取引、前荷薄や休み前で買い気は幾分上向き、このところ鈍かった荷動きはやや好転。スルメが2割ほど値上がり、イワシが小反発、増加したカツオも良品主体で下げ渋り、アジは安値が継続、相場全体では小動き。
5月24日(月) 週明けの取引、入荷が減ったことで荷動きはまずまず。カツオは1〜2割下落、サバは軟調、イワシは1〜3割続伸、アジは1〜2割上伸、メジは堅調、相場全体では強保合。
5月25日(火) 休市前の取引、入荷は増えたが買い気は比較的順調。アジが3〜4割続伸、カツオはしっかり、イワシは軟調、スルメ、ブリは小動き、相場全体では小動き。
5月27日(木) 休市明けの取引、雨市で買い気は振るわなかった。サバが2〜3割、イワシは1〜2割と浜高を反映して上伸、アジは1〜3割続伸、カツオは小安い、相場全体では上伸。
品目別の動き
アジ 中型、中小型ともに長崎を主体に入荷。数量は前週に比べ7%減少し、価格は中型が3.5割高、中小型が約1.5割高。
サバ 静岡を主体に入荷。数量は前週に比べ12%増加し、価格は約1割安。
イワシ 千葉を主体に入荷。数量は前週に比べ4%減少し、価格は約4割高。
スルメイカ 長崎や石川を主体に入荷。数量は前週に比べ9%増加し、価格は1割弱安。
カツオ 千葉を主体に入荷。数量は前週に比べ19%増加し、価格はほぼ変わらず。
主な水産物の市況(2021年5月第4週)
品目 | 1日平均上場数量(t) | 前週比(%) | 前年同期比(%) | 主産地 | 銘柄 | 卸売価格(㎏/円) |
---|---|---|---|---|---|---|
マグロ | 29.2 | 79 | 116 | 各地 | 生 | 3,422 |
海外 | 生 | 3,513 | ||||
メバチ | 48.7 | 110 | 123 | 各地※ | 冷凍 | 972 |
アジ | 64.1 | 93 | 114 | 長崎 | 中 | 508 |
長崎 | 中小 | 410 | ||||
サバ | 27.7 | 112 | 99 | 静岡 | − | 233 |
イワシ | 19.3 | 96 | 51 | 千葉 | − | 372 |
スルメイカ | 9.9 | 109 | 60 | 長崎ほか | − | 1,011 |
冷スルメイカ | 1.9 | 100 | 173 | 各地 | − | - |
サンマ | 1.1 | 100 | 31 | 各地 | 解凍 | - |
カレイ | 13 | 79 | 62 | 北海道 | マ | 400 |
宮城ほか | マコ | 254 | ||||
北海道 | アカ | 659 | ||||
北海道 | アサバ | - | ||||
ハマチ | 10.1 | 101 | 66 | 鹿児島ほか | 野〆 | 810 |
塩サケ | 15.7 | 103 | 120 | 北海道 | トキ | - |
北海道 | アキ | 594 | ||||
タラ類 | 9.8 | 117 | 86 | 岩手ほか | 生 | 432 |
宮城 | ぶわ | - | ||||
カツオ | 48.5 | 119 | 305 | 千葉 | − | 367 |
キンメダイ | 9 | 101 | 100 | 東京ほか | − | 1,404 |
豊洲市場調べ。価格は中値。
東京都中央卸売市場週間市況(東京都中央卸売市場豊洲市場水産農産品課)
http://www.shijou.metro.tokyo.jp/torihiki/week/