東京都中央卸売市場(豊洲市場水産農産品課)が発表した2021年5月第3週(5月14日〜5月20日)の概況より。
日ごとの動き
19日(水)が休市のため5日間の営業。鮮魚類の取扱数量は前週に比べ6%の減少。
1日平均取扱数量は総量1,121t(前週比94%、前年同期比94%)。このうち鮮魚類は577t(前週比94%、前年同期比106%)、冷凍魚類は212t(前週比87%、前年同期比90%)、塩干加工品は332t(前週比99%、前年同期比81%)。
5月14日(金) 週末の取引、潤沢だった前日の反動で売れ行きは全般にいまひとつ。アジ、サバの安値が継続、イワシは弱保合、スルメは高値嫌気から幾分値を下げ、相場全体では弱保合。
5月15日(土) 休市前の取引、買い気はいまひとつ。イワシが3〜5割上伸、カツオはしっかり、スルメは1〜2割続落、アジ、ブリ、メジは保合、相場全体では小動き。
5月17日(月) 週明けの取引、入荷増で荷動きは振るわなかった。カツオが4〜5割、サバは1〜3割下落、イワシは軟調、スルメは堅調、相場全体では軟調。
5月18日(火) 休市前の取引、買い気は引き続き低調。イワシが2〜4割、スルメが1〜2割上伸、サバは堅調、カツオは軟調、相場全体では小高い。
5月20日(木) 休市明けの取引、入荷が増えて荷動きは鈍化。カツオが1〜2割下落、メジは小安く、アジは弱保合、サバ、ブリは保合、相場全体では弱保合。
品目別の動き
アジ 中型、中小型ともに長崎を主体に入荷。数量は前週に比べ14%増加し、価格は中型が3割弱安、中小型が0.5割安。
サバ 静岡を主体に入荷。数量は前週に比べ12%減少し、価格は1.5割高。
イワシ 石川を主体に入荷。数量は前週に比べ31%減少し、価格は3割弱高。
スルメイカ 石川や山口を主体に入荷。数量は前週に比べ52%増加し、価格は約1割高。
カツオ 千葉を主体に入荷。数量は前週に比べ12%増加し、価格はほぼ変わらず。
主な水産物の市況(2021年5月第3週)
品目 | 1日平均上場数量(t) | 前週比(%) | 前年同期比(%) | 主産地 | 銘柄 | 卸売価格(㎏/円) |
---|---|---|---|---|---|---|
マグロ | 36.8 | 80 | 102 | 各地 | 生 | 3,126 |
海外 | 生 | 2,484 | ||||
メバチ | 44.4 | 98 | 98 | 各地※ | 冷凍 | 974 |
アジ | 69.1 | 114 | 125 | 長崎 | 中 | 376 |
長崎 | 中小 | 359 | ||||
サバ | 24.8 | 88 | 90 | 静岡 | − | 261 |
イワシ | 20.2 | 69 | 68 | 石川 | − | 264 |
スルメイカ | 9.1 | 152 | 86 | 石川ほか | − | 1,102 |
冷スルメイカ | 1.9 | 73 | 136 | 各地 | − | - |
サンマ | 1.1 | 73 | 30 | 各地 | 解凍 | - |
カレイ | 16.5 | 120 | 80 | 北海道 | マ | 389 |
青森ほか | マコ | 184 | ||||
北海道 | アカ | 464 | ||||
北海道 | アサバ | 459 | ||||
ハマチ | 10 | 84 | 74 | 鹿児島ほか | 野〆 | 810 |
塩サケ | 15.2 | 103 | 102 | 北海道 | トキ | - |
北海道 | アキ | 594 | ||||
タラ類 | 8.4 | 120 | 79 | 岩手ほか | 生 | - |
宮城 | ぶわ | - | ||||
カツオ | 40.7 | 112 | 348 | 千葉 | − | 367 |
キンメダイ | 8.9 | 99 | 114 | 東京ほか | − | 1,555 |
豊洲市場調べ。価格は中値。
東京都中央卸売市場週間市況(東京都中央卸売市場豊洲市場水産農産品課)
http://www.shijou.metro.tokyo.jp/torihiki/week/