相場総じて伸び悩む展開に終始

東京都中央卸売市場(豊洲市場水産農産品課)が発表した2021年5月第2週(5月7日〜5月13日)の概況より。

日ごとの動き

12日(水)が休市のため5日間の営業。鮮魚類の取扱数量は前週に比べわずかに減少。

1日平均取扱数量は総量1,193t(前週比80%、前年同期比102%)。このうち鮮魚類は614t(前週比97%、前年同期比112%)、冷凍魚類は243t(前週比68%、前年同期比106%)、塩干加工品は336t(前週比67%、前年同期比86%)。

5月7日(金) 週末の取引、買い一服や高値嫌気から相場は伸び悩む展開。イワシが2割ほど値を下げ、ブリ、メジが小幅下落、カツオ、サバもさえない値動き、相場全体では弱保合

5月8日(土) 休市前の取引、入荷増で荷動きはよくなかった。

カツオ 2〜4割、アジは1〜2割、スルメは小幅にそれぞれ下落、サバは軟調、相場全体では下落

5月10日(月) 週明けの取引、買い気は振るわなかった。カツオが1〜2割、スルメが小幅に反発、イワシは堅調な相場形成、アジは軟調、相場全体では小反発

5月11日(火) 休市前の取引、潤沢入荷の直後で買い一服ムードが強まり、相場は総じて伸び悩む展開。アジ、イワシが軟調、サバ、カツオも小動き止まり、ブリは安値横ばい、相場全体では弱保合

5月13日(木) 休市明けの取引、全般的に豊富な出回りで供給過剰気味な取引。アジ、ブリが軟調、イワシが小幅下落、サバ、スルメもやや値を下げ、相場全体では小安い

品目別の動き

アジ 中型が佐賀や長崎、中小型が長崎を主体に入荷。前週に比べ数量は50%増加し、価格は中型が3.5割安、中小型が約3.5割安。

サバ 千葉を主体に入荷。前週に比べ数量は14%増加し、価格は約2.5割安。

イワシ 岩手を主体に入荷。前週に比べ数量は16%増加し、価格は約6割安。

スルメイカ 石川を主体に入荷。前週に比べ数量はわずかに減少し、価格は約0.5割安。

カツオ 千葉を主体に入荷。前週に比べ数量は41%増加し、価格は約5.5割安。

主な水産物の市況(2021年5月第2週)

品目1日平均上場数量(t)前週比(%)前年同期比(%)主産地銘柄卸売価格(㎏/円)
マグロ4693176各地3,667
海外3,510
メバチ45.39396各地※冷凍929
アジ60.6150137佐賀ほか522
長崎中小378
サバ28.2114101千葉227
イワシ29.211674岩手207
スルメイカ69879石川997
冷スルメイカ2.676137各地-
サンマ1.55439各地解凍-
カレイ13.87073北海道400
青森ほかマコ297
北海道アカ-
北海道アサバ-
ハマチ11.94145鹿児島ほか野〆810
塩サケ14.769102北海道トキ-
北海道アキ594
タラ類76564岩手ほか-
宮城ぶわ-
カツオ36.2141206千葉369
キンメダイ914387東京ほか1,620
ムキカキ28080三陸
各地
「各地※」は海外を含む。
豊洲市場調べ。価格は中値。
東京都中央卸売市場週間市況(東京都中央卸売市場豊洲市場水産農産品課)
http://www.shijou.metro.tokyo.jp/torihiki/week/