量販店の買い気上向き荷動き良

東京都中央卸売市場(豊洲市場水産農産品課)が発表した2021年5月第1週(4月30日〜5月6日)の概況より。

日ごとの動き

4日(火)と5日(水)が休市のため4日間の営業。鮮魚類の取扱数量は前週に比べわずかに増加。

1日平均取扱数量は総量1,495t(前週比121%、前年同期比103%)。このうち鮮魚類は634t(前週比103%、前年同期比100%)、冷凍魚類は356t(前週比152%、前年同期比123%)、塩干加工品は504t(前週比132%、前年同期比96%)。

4月30日(金) 休市明けの週末の取引、月末市で入荷も増えたため買い気は弱め。スルメが1〜3割、アジは高値反動もあって2割それぞれ反落、イワシ、ブリは軟調、サバはしっかり、相場全体では小安い

5月1日(土) 休市前の取引、例年の大型連休と異なり在宅世帯の増加などで量販店筋の買い気も上向き、荷動きはおおむね良好。スルメが2割反発、ブリが小高く、アジ、カツオは底堅い、急増のイワシも下げ渋り、相場全体では強保合

5月3日(月) 週明けの取引、連休合間の取引で入荷が減少したこともあり荷動きは比較的順調。アジ、カツオが2〜4割上伸、スルメは浜高もあり1〜2割続伸、サバは強保合、相場全体では堅調

5月6日(木) 休市明けの取引、連休明けで買い気は幾分上向き。アジが小幅続伸、メジは強保合、スルメ、カツオは小反落、イワシは弱保合、相場全体では軟調

品目別の動き

アジ 中型、中小型ともに長崎を主体に入荷。数量は前週に比べ23%減少し、価格は中型が7割弱高、中小型が約5割高。

サバ 千葉を主体に入荷。数量は前週に比べ15%減少し、価格は約0.5割安。

イワシ 石川を主体に入荷。数量は前週に比べ9%増加し、価格は5.5割高。

スルメイカ 静岡を主体に入荷。数量は前週に比べ28%減少し、価格は約1割高。

カツオ 千葉や鹿児島を主体に入荷。数量は前週に比べ26%減少し、価格は約2.1倍。

主な水産物の市況(2021年5月第1週)

品目1日平均上場数量(t)前週比(%)前年同期比(%)主産地銘柄卸売価格(㎏/円)
マグロ49.6135151各地5,152
海外4,131
メバチ48.98274各地※冷凍969
アジ40.57782長崎797
長崎中小594
サバ24.78576千葉305
イワシ25.110961石川502
スルメイカ6.17247静岡1,059
冷スルメイカ3.4200200各地-
サンマ2.813350各地解凍-
カレイ19.810785北海道405
青森ほかマコ594
北海道アカ675
北海道アサバ486
ハマチ29.1198119鹿児島ほか野〆810
塩サケ21.3120110北海道トキ-
北海道アキ594
タラ類10.713080岩手ほか-
宮城ぶわ-
カツオ25.774143千葉ほか837
キンメダイ6.37147東京ほか1,782
「各地※」は海外を含む。
豊洲市場調べ。価格は中値。
東京都中央卸売市場週間市況(東京都中央卸売市場豊洲市場水産農産品課)
http://www.shijou.metro.tokyo.jp/torihiki/week/