東京都中央卸売市場(豊洲市場水産農産品課)が発表した2021年4月第1週(4月2日〜4月8日)の概況より。
日ごとの動き
7日(水)が休市のため5日間の営業。鮮魚類の取扱数量は前週に比べ11%の増加。
1日平均取扱数量は総量1,314t(前週比103%、前年同期比102%)。このうち鮮魚類は653t(前週比111%、前年同期比115%)、冷凍魚類は265t(前週比81%、前年同期比98%)、塩干加工品は396t(前週比110%、前年同期比87%)。
4月2日(金)週末の取引、豊富な入荷で買い気は弱かった。スルメが浜高を受けて1〜2割上伸、メジは小高く、アジ、イワシは強保合、相場全体では堅調。
4月3日(土) 休市前の取引、休み前で買い気が上向き荷動きはおおむね良好。アジ、イワシが小幅下落、サバが続軟調、スルメは千葉産などが続堅調、増加したカツオも引き合い強まり底堅い値動き、相場全体では区々。
4月5日(月) 週明けの取引、雨市で買い気は振るわなかった。サバが1〜3割上伸、アジは2割続落、ブリ、スルメは1〜2割下落、カツオは小動き、相場全体では小幅下落。
4月6日(火) 休市前の取引、荷もたれから買い気は振るわなかった。ブリが1〜2割続落、カツオは軟調、スルメは小甘い、アジ、メジは弱保合、相場全体では軟調。
4月8日(木) 休市明けの取引、買い気はやや上向いた。アジは2割、サバは1割それぞれ上伸、カツオは堅調、スルメはしっかり、イワシは小動き、相場全体では小高い。
品目別の動き
アジ 中型が長崎、中小型が長崎や富山を主体に入荷。数量は前週に比べ32%増加し、価格は中型がわずかに下落、中小型がほぼ変わらず。
サバ 三重を主体に入荷。数量は前週に比べ10%増加し、価格は約2.5割高。
イワシ 石川を主体に入荷。数量は前週に比べ23%減少し、価格は0.5割高。
スルメイカ 富山を主体に入荷。数量は前週に比べ43%減少し、価格は約1.5割安。
カツオ 千葉を主体に入荷。数量は前週に比べ7%増加し、価格は2.5割強高。
主な水産物の市況(2021年4月第1週)
品目 | 1日平均上場数量(t) | 前週比(%) | 前年同期比(%) | 主産地 | 銘柄 | 卸売価格(㎏/円) |
---|---|---|---|---|---|---|
マグロ | 39.4 | 97 | 166 | 各地 | 生 | 8,659 |
海外 | 生 | 3,320 | ||||
メバチ | 43 | 90 | 96 | 各地※ | 冷凍 | 957 |
アジ | 55.5 | 132 | 134 | 長崎 | 中 | 529 |
長崎ほか | 中小 | 405 | ||||
サバ | 32.8 | 110 | 92 | 三重 | − | 279 |
イワシ | 25.7 | 77 | 74 | 石川 | − | 324 |
スルメイカ | 9.6 | 57 | 51 | 富山 | − | 743 |
冷スルメイカ | 2.4 | 171 | 96 | 各地 | − | - |
サンマ | 1.6 | 107 | 31 | 各地 | 解凍 | - |
カレイ | 22.9 | 137 | 97 | 北海道 | マ | 415 |
青森ほか | マコ | 518 | ||||
北海道 | アカ | 389 | ||||
北海道 | アサバ | 594 | ||||
ハマチ | 22.3 | 114 | 144 | 鹿児島ほか | 野〆 | 810 |
塩サケ | 16.2 | 95 | 89 | 北海道 | トキ | - |
北海道 | アキ | 594 | ||||
タラ類 | 10.2 | 110 | 78 | 岩手ほか | 生 | - |
宮城 | ぶわ | - | ||||
カツオ | 28.4 | 107 | 254 | 千葉 | − | 821 |
キンメダイ | 14.2 | 148 | 161 | 東京ほか | − | 1,577 |
豊洲市場調べ。価格は中値。
東京都中央卸売市場週間市況(東京都中央卸売市場豊洲市場水産農産品課)
http://www.shijou.metro.tokyo.jp/torihiki/week/