はくさい需要上向くも入荷も多

東京都中央卸売市場（大田市場業務課）が発表した2020年12月第1週（12月4日〜12月10日）の概況より。

日ごとの動き

開市日数は、今週5日、前週5日、前年5日。

1日平均入荷量は総量5,778t（前週比101％、前年同期比111％）。

前週比ではトマト、たまねぎ、こまつな等が減少したが、さといも、かぼちゃ、じゃがいも等が増加したため、1％の微増となった。

前年同期比では、ごぼう、かぼちゃ、じゃがいも等が減少したが、ほうれんそう、ブロッコリー、きゅうり等が増加したため、11％の増加となった。

市況は前週比で強含み、前年同期比で弱保合となった。

品目別の動き

だいこん　千葉県を中心に神奈川県等から順調に入荷し、前週比4％の増加となった。千葉県産の価格は強含みとなった。

にんじん　千葉県を中心に埼玉県等から入荷したが、前週比1％の微減となった。荷動きが鈍いため相場は下落し、千葉県産の価格は弱保合となった。

キャベツ　愛知県を中心に千葉県等から生育順調で入荷し、前年同期比3％の増加となった。全体量が多いため荷動きが鈍く、千葉県産の価格は前年同期比では弱保合となった。

レタス　静岡県を中心に兵庫県等から入荷し、前年同期比で増減なしとなった。茨城県産の価格は前年同期比では弱保合となった。

はくさい　茨城県を中心に入荷したが、前週比2％の減少となった。気温が低く、消費者の購買の動きも出ているが、全体量が多く相場は上向かず、茨城県産の価格は弱含みとなった。

ほうれんそう　群馬県を中心に茨城県等から入荷したが、気温が低く数量減少傾向により、前週比7％の減少となった。群馬県産の価格は保合となった。

きゅうり　宮崎県を中心に埼玉県等から入荷し、前年同期比28％の増加となった。宮崎県産の価格では前年同期比では弱保合となった。

なす　高知県を中心に入荷し、前週比3％の増加となった。高知県産の価格は強保合となった。

トマト　熊本県を中心に愛知県等から入荷したが、熊本県産は着色に時間がかかり数量減少傾向のため、前週比13％の減少となった。熊本県産の価格は弱含みとなった。

主な農産物（野菜）の市況（2020年12月第1週）