全般に荷動き鈍く弱保合の傾向

東京都中央卸売市場（大田市場業務課）が発表した2020年11月第5週（11月27日〜12月2日）の概況より。

日ごとの動き

開市日数は、今週5日、前週5日、前年5日。

1日平均入荷量は総量5,743t（前週比93％、前年同期比101％）。

前週比ではじゃがいも、にんじん、さつまいも等が増加したが、きゅうり、なす、だいこん等が減少したため、7％の減少となった。

前年同期比では、ごぼう、かぼちゃ、じゃがいも等が減少したが、ほうれんそう、トマト、きゅうり等が増加したため、1％の微増となった。

市況は前週比、前年同期比ともに弱保合となった。

品目別の動き

だいこん　千葉県を中心に入荷したが、前週比20％の減少となった。荷動きが鈍く、千葉県産の価格は弱保合となった。

にんじん　千葉県を中心に北海道等から入荷し、千葉県、埼玉県産が出荷のピークで増量し、前週比11％の増加となった。潤沢な入荷のため相場は下落し、千葉県産の価格は弱保合となった。

キャベツ　千葉県を中心に愛知県等から入荷したが、前週比15％の減少となった。千葉県産の価格は弱含みとなった。

レタス　茨城県を中心に兵庫県等から入荷したが、前週比5％の減少となった。荷動きが鈍く相場は下落し、茨城県産の価格は弱保合となった。

はくさい　茨城県を中心に長野県等から入荷した。茨城県産が生育順調で潤沢な出回りのため、前週比4％の増加となった。気温が下がり鍋物需要等出てきているが、全体量が多く相場は上向かず茨城県産の価格は弱保合となった。

ほうれんそう　群馬県を中心に茨城県等から入荷したが、前週比17％の減少となった。荷動きは鈍いままで、群馬県産の価格は弱保合となった。

ねぎ　秋田県、茨城県等から入荷したが、東北産が終盤で、前週比5％の減少となった。秋田県産の価格は弱保合となった。

きゅうり　埼玉県を中心に宮崎県等から入荷したが、前週比22％の減少となった。荷動きが鈍く相場は下落し、埼玉県産の価格は弱保合となった。

なす　高知県を中心に栃木県等から入荷したが、高知県、福岡県産が気温低下により減少し、前週比22％の減少となった。高知県産の価格は強含みとなった。

トマト　熊本県を中心に愛知県等から入荷し、前週比9％の減少となった。熊本県産の価格は弱保合となった。

主な農産物（野菜）の市況（2020年11月第5週）