東京都中央卸売市場(豊洲市場水産農産品課)が発表した2020年11月第1週(10月30日〜11月5日)の概況より。
日ごとの動き
3日(火)が休市のため5日間の営業。鮮魚類の取扱数量は前週に比べわずかに増加。
1日平均取扱数量は総量1,417t(前週比110%、前年同期比98%)。このうち鮮魚類は646t(前週比102%、前年同期比94%)、冷凍魚類は367t(前週比118%、前年同期比110%)、塩干加工品は404t(前週比116%、前年同期比94%)。
10月30日(金) 週末の取引、入荷は減ったが荷動きはよくなかった。アジが堅調、サンマは1−4割反落、イワシ、ブリは小幅ながら続落、サバは続軟調、相場全体では軟調。
10月31日(土) 休市前の取引、月末市で買い気はいまひとつ。イワシが1〜2割反発、スルメも1〜2割上伸、サンマは1〜3割続落、ブリは弱保合、相場全体では区々。
11月2日(月) 週明けかつ休市前の取引、月替わりも重なり買い気はまずまず。イワシが小反落、メジは小安い、ブリ、サンマは保合、サバはしっかり、相場全体では小安い。
11月4日(水) 休市明けの取引、天候もよく買い気はまずまず。イワシが堅調、ブリがしっかり、カツオは強保合、サンマは小動き、相場全体では強保合。
11月5日(木) 開市日の間の取引、入荷は減少したが買い気はいまひとつ。サバが2〜4割、ブリは2割、イワシは1〜2割それぞれ上伸、アジ、スルメは強保合、相場全体では小高い。
品目別の動き
アジ 中型が長崎や佐賀、中小型は三重を主体に入荷、前週に比べ数量は9%減少し、価格は中型が1割弱高、中小型が5割高。
サバ 青森を主体に入荷、前週に比べ数量は16%減少し、価格は約1割安。
イワシ 青森や北海道を主体に入荷、前週に比べ数量は33%増加し、価格は1.5割安。
スルメイカ 北海道や青森を主体に入荷、前週に比べ数量は70%増加し、価格は約0.5割安。
カツオ 宮城や長崎を主体に入荷、前週に比べ数量は13%減少し、価格は1.5割高。
生サンマ 岩手や北海道を主体に入荷、価格は約0.5割安。
ムキカキ 7%増加し、三陸産の価格は約2割高。
主な水産物の市況(2020年11月第1週)
品目 | 1日平均上場数量(t) | 前週比(%) | 前年同期比(%) | 主産地 | 銘柄 | 卸売価格(㎏/円) |
---|---|---|---|---|---|---|
マグロ | 43.1 | 117 | 121 | 各地 | 生 | 4,046 |
海外 | 生 | 3,552 | ||||
メバチ | 50.2 | 87 | 79 | 各地※ | 冷凍 | 867 |
アジ | 38 | 91 | 79 | 長崎ほか | 中 | 583 |
三重 | 中小 | 486 | ||||
サバ | 27.3 | 84 | 88 | 青森 | − | 337 |
イワシ | 16.4 | 133 | 87 | 青森ほか | − | 497 |
スルメイカ | 17.9 | 170 | 289 | 北海道ほか | − | 1,041 |
冷スルメイカ | 22.6 | 706 | 297 | 各地 | − | - |
サンマ | 50.1 | 107 | 61 | 岩手ほか | 生 | 702 |
北海道ほか | 解凍 | - | ||||
カレイ | 7.5 | 115 | 66 | 北海道 | マ | 508 |
青森ほか | マコ | 882 | ||||
北海道 | アカ | 936 | ||||
北海道 | アサバ | 350 | ||||
ハマチ | 35.8 | 129 | 169 | 愛媛ほか | 野〆 | 810 |
塩サケ | 22.1 | 136 | 110 | 北海道 | トキ | 1,674 |
北海道 | アキ | 972 | ||||
タラ類 | 19.3 | 111 | 102 | 岩手ほか | 生 | - |
宮城 | ぶわ | - | ||||
カツオ | 21.6 | 87 | 157 | 宮城ほか | − | 594 |
キンメダイ | 8.1 | 121 | 98 | 東京ほか | − | 2,117 |
ムキカキ | 11.8 | 107 | 137 | 三陸 | − | 2,035 |
各地 | − | 1,872 |
豊洲市場調べ。価格は中値。
東京都中央卸売市場週間市況(東京都中央卸売市場豊洲市場水産農産品課)
http://www.shijou.metro.tokyo.jp/torihiki/week/